- 著者 吉川永青
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年12月25日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 376
- ISBN:
- 9784041034712
悪名残すとも
- 著者 吉川永青
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年12月25日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 376
- ISBN:
- 9784041034712
西国一の侍大将と讃えられた男は、 なぜ下克上の代名詞となったのか。
天文九年(一五四〇年)の師走。毛利元就の居城、郡山城に尼子軍の怒濤の侵攻が押し寄せようとした時、一万の兵を率いた援軍が現れた。まだ二十歳の美しき軍師の名は、陶隆房。大内義隆の重臣にして、援軍の大将を務める男だった。隆房の見事な戦略により尼子軍の侵攻を打ち破った隆房は、毛利元就の戦友として、親交を深めていく。だが、隆房の真の敵は、外部だけではなかった。翌年、出雲に侵攻した隆房の軍は、内部の統制も取れずに敗走を余儀なくされる。大内氏内部での文治派の台頭、君主大内義隆の戦離れにより、武断派の隆房は追い詰められることに。さらに大内義隆の文化への傾倒と浪費は、天役(臨時徴税)を連発することになり、領民を苦しめていくのだった。迫り来る隣国の侵攻、疲弊する大内氏を立て直すため、隆房はついに決断を下す。書き下ろし歴史長篇。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「悪名残すとも」感想・レビュー
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図書館で借りた汚れがある本。表紙がカッコイイ。文庫化しているので買うと思う(¯―¯٥)2020年03月26日75人がナイス!しています
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悪名高き陶晴賢が主人公。こういう評価の人物を主人公にその見方を変えさせようという小説は数多あるけど大体が失敗に終わる。家老家の若君で若くして権力を恣にし、主君とは男色の関係で、主君の寵童を寝取ってセッ …続きを読む2021年03月14日69人がナイス!しています
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大内氏家臣陶隆房の主君を慕う気持ちと大内家を思う気持ちに揺れる心情が伝わってくる。冒頭の吉田郡山城の戦いの隆房は20歳で若々しく凛々しく、最後の厳島の戦いの攻防は思わず息を潜め読みふける。主家裏切りに汚 …続きを読む2016年04月28日44人がナイス!しています