ギリギリ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年09月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784041034620

ギリギリ

  • 著者 原田 ひ香
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年09月30日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784041034620

母、妻、息子。それぞれが微妙な役割を演じてきた――けれど。

脚本家の卵である健児は、同窓会で夫と死別したばかりの瞳と再会し、彼女のマンションに居候する形で再婚。前夫の不倫相手や母親など、大切なひとを失った彼らの絶妙なバランスのうえに成り立っていた関係の行方は? 脚本家の卵である健児は、同窓会で夫と死別したばかりの瞳と再会し、彼女のマンションに居候する形で再婚。前夫の不倫相手や母親など、大切なひとを失った彼らの絶妙なバランスのうえに成り立っていた関係の行方は?

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「ギリギリ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • タイトルの意味が読了後にズッシリとココロに響いてくる素晴らしい作品でした。決して底抜けに明るいお話ではありませんが、どこか全体を通して、なんとも言えない陰めいた作風が原田ひ香さんの醍醐味だと思うので、 タイトルの意味が読了後にズッシリとココロに響いてくる素晴らしい作品でした。決して底抜けに明るいお話ではありませんが、どこか全体を通して、なんとも言えない陰めいた作風が原田ひ香さんの醍醐味だと思うので、ある意味期待どおりの雰囲気です。再婚した管理職の「瞳」と相手の脚本家「健児」の微妙な間柄が見事な描写です。「瞳」の義母「静江」さんが何より魅力的なキャラで、終盤に悩める「瞳」を励ますある決めセリフがサイコーにかっこよく、感動すらします。誰もが見てみぬフリをして、やり過ごそうとするリアルな描写に感服しました。 …続きを読む
    おしゃべりメガネ
    2016年02月13日
    251人がナイス!しています
  • 駆け出しの脚本家・健児、前夫を亡くし仕事に没頭する瞳、前夫の母・静江。ちょっと風変わりな家族。同窓会で再会したことがきっかけで夫婦になった健児と瞳だったが、瞳の前夫の母・静江との関係は途切れないまま続 駆け出しの脚本家・健児、前夫を亡くし仕事に没頭する瞳、前夫の母・静江。ちょっと風変わりな家族。同窓会で再会したことがきっかけで夫婦になった健児と瞳だったが、瞳の前夫の母・静江との関係は途切れないまま続いている。自分の心情を積極的には語らない登場人物達。劇的な何かがあるわけでもなく、それぞれが淡々としている。物語が進むごとに状況は唐突に変わっていく。だからと言って、登場人物達が何も感じていないとは限らない。それぞれの心にあるモヤモヤを語らせないことで、人の心の弱さについて、多角的に考えさせられる物語だった。 …続きを読む
    風眠
    2015年11月12日
    169人がナイス!しています
  • 美人で仕事ができるが、夫が過労死で亡くなってしまった瞳。その瞳が中高時代のクラスメートである健と同窓会で再会し、すぐに再婚します。もう関係が切れたはずなのにしょっちゅう連絡してくる前夫の義母である静。 美人で仕事ができるが、夫が過労死で亡くなってしまった瞳。その瞳が中高時代のクラスメートである健と同窓会で再会し、すぐに再婚します。もう関係が切れたはずなのにしょっちゅう連絡してくる前夫の義母である静。ストーリーは淡々と進んでいきますが、全員がギリギリの中で足掻いています。突然の過労死での衝撃が薄れてきて、少しずつ自分の気持ちや、相手の本当の姿と向かい合っていく中で、前に進もうとする一人一人。私の中では瞳の決断には??でしたが、健ちゃんの作品がヒットせずにヒモのままだったら今までの生活が続いたのでは? …続きを読む
    mariya926
    2021年12月22日
    135人がナイス!しています

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