厭世マニュアル

第6回 野性時代フロンティア文学賞

厭世マニュアル

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年09月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041033845

第6回 野性時代フロンティア文学賞

厭世マニュアル

  • 著者 阿川 せんり
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年09月02日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
288
ISBN:
9784041033845

「自分らしさ」を問いかける、等身大青春エンタメ!

くにさきみさと、フリーター、札幌在住、常にマスク着用のため自称“口裂け女”。そんなモラトリアム系乙女が巻き込まれる、おかしみと切なさにあふれた人間模様。その結末は? 野性時代フロンティア文学賞受賞作。 くにさきみさと、フリーター、札幌在住、常にマスク着用のため自称“口裂け女”。そんなモラトリアム系乙女が巻き込まれる、おかしみと切なさにあふれた人間模様。その結末は? 野性時代フロンティア文学賞受賞作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「厭世マニュアル」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 人は誰でも、何かしら鎧をまとって身を守っていると思う。程度の差はあれど、自分の全部を出して生きられるほど人は強くない。自分のことを「口裂け」と呼び、人前に出るときは常にマスクで顔を隠している、22歳フリ 人は誰でも、何かしら鎧をまとって身を守っていると思う。程度の差はあれど、自分の全部を出して生きられるほど人は強くない。自分のことを「口裂け」と呼び、人前に出るときは常にマスクで顔を隠している、22歳フリーター女子。ですます調で語られるマスク女子の心情が分かりそうで分からない。何でそこまで拗らせちゃったのか?何があった?その原因も不明なままでモヤモヤが残る。本作で第六回フロンティア文学賞を受賞しデビューという事なので、作家としてはこれからなのかなという読後。ツルハが出てきて何だか嬉しい、北海道民な私です。 …続きを読む
    風眠
    2015年11月27日
    81人がナイス!しています
  • 家にこもったまま外に出ないひきこもりに対して、外には出るが、対人恐怖から、マスクを手放せないマスク依存症。サングラスが人とコミュニケーションをとるために気弱さを隠すのに対して、マスクは人とのコミュニケ 家にこもったまま外に出ないひきこもりに対して、外には出るが、対人恐怖から、マスクを手放せないマスク依存症。サングラスが人とコミュニケーションをとるために気弱さを隠すのに対して、マスクは人とのコミュニケーションを拒絶するために表情を隠す。大学卒業直前に内定先を断り、友人知人と交流を絶って、マスクで自らを隠すようになった主人公。その悩める心に幾分共感を感じつつも、昔はそうではなかった彼女が、何をきっかけにそうなったのか、明確な説明がなくモヤモヤ。ラストも必ずしも心の再生が達成された訳でなく。少々消化不良の感。 …続きを読む
    いたろう
    2016年03月09日
    51人がナイス!しています
  • ★★★☆☆ 何がいい、というわけでもないのだが独特の魅力が感じられる作品。大きな出来事が起こるわけでもないストーリーなのに、何故かずっと読んでいたくなるような面白さがある。常にマスク着用の自称"口裂け女"で ★★★☆☆ 何がいい、というわけでもないのだが独特の魅力が感じられる作品。大きな出来事が起こるわけでもないストーリーなのに、何故かずっと読んでいたくなるような面白さがある。常にマスク着用の自称"口裂け女"であるモラトリアム系女子が巻き込まれるおかしくも切ない人間模様を描く一作であるが、不器用にも思える主人公の成長物語として読んでも面白いし、主人公を取り巻く個性的な面々に注目して読んでも面白い。何か若干のモリミーっぽさもあるんだよなあ……。若干、だけれど。今後に要注目な作家さんであることは間違いない。 …続きを読む
    そうたそ
    2016年08月11日
    43人がナイス!しています

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