- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年12月18日
- 判型:
- 四六変形判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 224
- ISBN:
- 9784047319356
甘いお酒でうがい
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年12月18日
- 判型:
- 四六変形判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 224
- ISBN:
- 9784047319356
シソンヌじろう初の日記小説
この日記の書き手である「川嶋佳子」とは、シソンヌのじろうがコントで長年演じている40代独身女性。
「芸人が最もライブを見に行くコンビ」と称され、じろうと長谷川忍の卓越した演技力で知られるシソンヌは、2014年『キングオブコント』優勝者。ネタ作成を担当するじろうは「稀代のコント職人」として各界から注目を集めており、俳優としても活躍中です。人間の日常と悲哀を題材にしたシソンヌのコントの代表的登場人物の一人が「川嶋佳子」。平凡な中年女性が517日間コツコツと綴った日記から漂うのは、誰でも覚えのある人生の物悲しさ。そして、その悲しさを「乗り越える」のではなく「付き合っていく」姿が、人生の小さなヒントを示しています。
<シソンヌじろう「あとがき」より>
コントのキャラクターであったはずの「川嶋佳子」は徐々に僕の精神と肉体を侵略し僕の体を利用して「川嶋佳子」でいようとしているような気さえする。
「川嶋佳子」のコントをやった日はひげが伸びないのである。
「川嶋佳子」はとにかくついていない。しかし彼女は自分の不運を客観的に見て、自分に舞い降りる不幸に意味を持たせることで日常を楽しんで生きている。その姿勢こそが僕がテーマに掲げていることであり、この日記に触れた方に伝えたいことなのである。
些細なことにいらいらして何になる。声を荒げて何になる。起きてしまったことはもうどうにもならないのだ。それが死という人生最大の悲しみであったとしても、それを引きずって何になる。ポジティブになりなさい、などとは言わない。しかしネガティブな自分を客観視し、ほんとついてないなぁ~、こんなに不幸が続くものかしらね~、と自分を嘲笑することはできると思う。
「芸人が最もライブを見に行くコンビ」と称され、じろうと長谷川忍の卓越した演技力で知られるシソンヌは、2014年『キングオブコント』優勝者。ネタ作成を担当するじろうは「稀代のコント職人」として各界から注目を集めており、俳優としても活躍中です。人間の日常と悲哀を題材にしたシソンヌのコントの代表的登場人物の一人が「川嶋佳子」。平凡な中年女性が517日間コツコツと綴った日記から漂うのは、誰でも覚えのある人生の物悲しさ。そして、その悲しさを「乗り越える」のではなく「付き合っていく」姿が、人生の小さなヒントを示しています。
<シソンヌじろう「あとがき」より>
コントのキャラクターであったはずの「川嶋佳子」は徐々に僕の精神と肉体を侵略し僕の体を利用して「川嶋佳子」でいようとしているような気さえする。
「川嶋佳子」のコントをやった日はひげが伸びないのである。
「川嶋佳子」はとにかくついていない。しかし彼女は自分の不運を客観的に見て、自分に舞い降りる不幸に意味を持たせることで日常を楽しんで生きている。その姿勢こそが僕がテーマに掲げていることであり、この日記に触れた方に伝えたいことなのである。
些細なことにいらいらして何になる。声を荒げて何になる。起きてしまったことはもうどうにもならないのだ。それが死という人生最大の悲しみであったとしても、それを引きずって何になる。ポジティブになりなさい、などとは言わない。しかしネガティブな自分を客観視し、ほんとついてないなぁ~、こんなに不幸が続くものかしらね~、と自分を嘲笑することはできると思う。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
2012年6月~12月
2013年1月~10月
2015年9月~10月
あとがき シソンヌじろう
2013年1月~10月
2015年9月~10月
あとがき シソンヌじろう
「甘いお酒でうがい」感想・レビュー
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読友さんのレビューに惹かれて読んでみた。"悲しみをいかに笑いに変えるか"がテーマの芸人シソンヌじろうさんが、川嶋佳子さんを演じて書かれたこの日記は、ユーモアのセンスがあって、言葉の選び方も洗練されていて …続きを読む2022年02月02日82人がナイス!しています
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川嶋佳子は40代後半の独身女性。そんな彼女の日々を数行の日記形式で綴る。彼女は世間をすこし斜に構えて見て、淡々と日々を過ごす。日々を精力的に充実したものにしようとするのではなく、全てを受け入れて過ごすの …続きを読む2020年08月09日77人がナイス!しています
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男もすなる——というわけじゃないけど、いわば現代版土佐日記?シソンヌじろうさんが書いた、川嶋佳子さんの日記。じろうさん演じる佳子さんの姿が、わたしの脳内でフワッサヤッと揺れる。ほんのちょっぴりの悲しみと …続きを読む2022年01月25日75人がナイス!しています