かそけきもの 白洲正子エッセイ集<祈り>

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年06月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044094850
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かそけきもの 白洲正子エッセイ集<祈り>

  • 著者 白洲 正子
  • 編者 青柳 恵介
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年06月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044094850

日本古来のものとかたちに連なる「祈り」を描く、珠玉のエッセイ集。

幼い頃から能に親しんだ白洲正子は、現世は仮の姿という中世的な世界観を呼吸してきた。自らは信仰心はないと言うが、熊野那智の山上の荘厳な光景に補陀落という観音浄土を感じとり、西国巡礼以降、近江散歩ではいにしえの歴史と重ね合わせつつ、景観のなかにも手を合わせるような〈祈り〉のこころを持つ。その結節点にはいつも十一面観音像があった。人間の生死を超越するもの、見えざるものへの晩年の正子の表現の流儀を読む。 幼い頃から能に親しんだ白洲正子は、現世は仮の姿という中世的な世界観を呼吸してきた。自らは信仰心はないと言うが、熊野那智の山上の荘厳な光景に補陀落という観音浄土を感じとり、西国巡礼以降、近江散歩ではいにしえの歴史と重ね合わせつつ、景観のなかにも手を合わせるような〈祈り〉のこころを持つ。その結節点にはいつも十一面観音像があった。人間の生死を超越するもの、見えざるものへの晩年の正子の表現の流儀を読む。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

お祈り
日本人の心
木まもり
仏になって描いた絵
西国巡礼の祖 花山院
補陀落渡海 平維盛
神仏混淆
志摩のはて
一期一会
日本の信仰
西国巡礼の旅
あかねさす 紫野
沖つ島山
神々のふるさと
熊野詣
心に残る観音像
葛城山をめぐって
西行のゆくえ
甲斐の国
なんとかなるサ
お水送り今昔
私の墓巡礼
竜女成仏
手を合わせる

解説 「かそけきもの」 青柳恵介

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「かそけきもの 白洲正子エッセイ集<祈り>」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 6月に読み始めて間を空けて読了。白洲正子のエッセイから、巡礼や宗教に関連したものを青柳恵介氏が編纂したものといえると思う。過去にいくつも読んでいるものもあり、なつかしかったり思い出したりしながら読んだ 6月に読み始めて間を空けて読了。白洲正子のエッセイから、巡礼や宗教に関連したものを青柳恵介氏が編纂したものといえると思う。過去にいくつも読んでいるものもあり、なつかしかったり思い出したりしながら読んだ。現代作家にはちょっと見当たらない深い日本語と、彼女らしい自由な精神と揺るぎない眼・観察眼が組み合わさっている。名言の宝庫でもある。現世と仏道をただよう西行のとらえ方が好きだ。折口信夫の「ちくりを」には笑ってしまった。ほんとお茶目なんだから、白洲さんww …続きを読む
    sheemer
    2023年10月21日
    16人がナイス!しています
  • 今となっては、なぜこれを購入したのかも覚えていませんが(別室で埋もれていました)・・・表題の「かそけき」という言葉の美しさに惹かれたのだと思います。白洲次郎氏の奥様・正子氏のエッセイです。西国巡礼や宗 今となっては、なぜこれを購入したのかも覚えていませんが(別室で埋もれていました)・・・表題の「かそけき」という言葉の美しさに惹かれたのだと思います。白洲次郎氏の奥様・正子氏のエッセイです。西国巡礼や宗教観などをテーマに扱った随筆を集めたもので、ご本人は特定の宗教を信じておられなかったそうですが、彼女が自然を通して「神」に畏敬の念を持っておられたことは疑いようがありません。心に一本筋が通っている、凛とした佇まいが感じられて、素敵な方だったのだろうな・・・と想像します。 …続きを読む
    2016年05月06日
    3人がナイス!しています
  • 白州正子節! 白州正子節!
    Junko Yamamoto
    2020年08月15日
    0人がナイス!しています

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