百年法 下

2013年 第66回 日本推理作家協会賞

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
496
ISBN:
9784041027103
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2013年 第66回 日本推理作家協会賞

百年法 下

  • 著者 山田 宗樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
496
ISBN:
9784041027103

百年目の死の強制を迎えた日本人の選択が、衝撃の結末を導く!

自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、人々を襲う。〈生存制限法〉により、百年目の死に向き合うことになった日本人の選択と覚悟の結末は――!? 自ら選んだ人生の結末が目の前に迫ったとき、忘れかけていた生の実感と死の恐怖が、人々を襲う。〈生存制限法〉により、百年目の死に向き合うことになった日本人の選択と覚悟の結末は――!?

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

おすすめコメント

凄いぞ。面白いぞ。読み始めたら途中でやめることは絶対にできない。もう一気読みである。
――北上次郎(文芸評論家)

やっぱり人間を信じよう。そう素直に思えるラストに感動した。
――瀧井朝世(ライター)

これは我々の進むべき道を示した、エンターテインメントという啓示だ。
――貴志祐介(作家)

100年きりの命なんて!僕なら死から永遠に逃げます。そうでしょう?
――えすのサカエ(『未来日記』漫画家)

今世紀の「悪夢」の先に見えるのは、地獄か、光か――
人類、必読。
――大野更紗(作家)

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「百年法 下」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 心の底からおもしろいと思えた。久しぶりにそんな作品に会った。悪役は愚かだが、大概の人がいい人。変わったと思われた牛島大統領と遊佐首相も志は同じで嬉しかった。ほぼ全ての出来事が解決・解説され悪は成敗され 心の底からおもしろいと思えた。久しぶりにそんな作品に会った。悪役は愚かだが、大概の人がいい人。変わったと思われた牛島大統領と遊佐首相も志は同じで嬉しかった。ほぼ全ての出来事が解決・解説され悪は成敗されるしでスッキリ感。そしてやっぱり「死を排除しても違った形で死に向かう。自然の摂理に抗うな」という強いメッセージを感じた。不老化処置を受けた人が奇病を発症したのはそういうことだ。「「僕だって、百年法に賛成しているわけじゃない。でも、百年法をなくすだけでは、なにも解決しない。もっと大きな問題が生まれるだけです」」 …続きを読む
    そる
    2021年01月10日
    395人がナイス!しています
  • これは風呂敷を広げすぎて、結局は纏まらないパターンじゃなかろうか、と読みながら何度も不安になる。きっと最後はこうなるよね、と、いつもの癖で悪い方へ悪い方へと予測する。100年法などと突拍子もない事を持ち これは風呂敷を広げすぎて、結局は纏まらないパターンじゃなかろうか、と読みながら何度も不安になる。きっと最後はこうなるよね、と、いつもの癖で悪い方へ悪い方へと予測する。100年法などと突拍子もない事を持ち出して、あれやらこれやら起きて気を揉ませるが。結局は。結末はともかくとして、長い物語だったがあれやらこれやらは結構楽しく読ませてもらった。余談ではあるが、これだけ長い物語を書いておきながら参考文献がたったの3冊と言うのはあまりに寂しい。せめて10冊ぐらいは列記されていないと箔がつかないと思ったんだけども。 …続きを読む
    青乃108号
    2024年01月12日
    280人がナイス!しています
  • 下巻に入って更にテンポが良くなったように感じる・・・内容が濃密で飽きさせない 展開になっていたからだろう。登場人物の視点が変わりながら、日本共和国と様々 な人々の悲哀を描いていて、楽しみながら一緒に考え 下巻に入って更にテンポが良くなったように感じる・・・内容が濃密で飽きさせない 展開になっていたからだろう。登場人物の視点が変わりながら、日本共和国と様々 な人々の悲哀を描いていて、楽しみながら一緒に考えさせられた。山田さんが初期 作からテーマにしている「生」をSFの形にした快作だと思う。(遊佐、牛島、立花の 3人のシーンをもう少し描いて欲しかったが) そして、ラストシーンの演説の一節「虚無主義を気取る余裕があるなら、一歩でも 前に踏み出してほしい」は白けた現代人への熱いメッセージに大きく頷いた。 …続きを読む
    しんたろー
    2016年10月16日
    194人がナイス!しています

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著者紹介

山田 宗樹(やまだ・ むねき)

1965年愛知県生まれ。筑波大学大学院修了後、製薬会社で農薬の研究開発に従事。その後『直線の死角』で第18回横溝正史ミステリ大賞を受賞し作家デビュー。
2006年に『嫌われ松子の一生』が映画、ドラマ化され大ヒット作となる。
2013年『百年法』で第66回日本推理作家協会賞を受賞。その他著作に『ジバク』『ギフテッド』など。

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