朝鮮大学校物語

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年03月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
232
ISBN:
9784044000929

朝鮮大学校物語

  • 著者 ヤン ヨンヒ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年03月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
232
ISBN:
9784044000929

もうひとつの〈北朝鮮〉を舞台に描く、恋と挫折、本当の自由をめぐる物語

「ここは日本ではありません」──全寮制、日本語禁止、無断外出厳禁。大阪下町育ちのミヨンが飛びこんだ「大学」、朝鮮大学校は、高い塀の中だった。東京に実在するもうひとつの〈北朝鮮〉を舞台に描かれる、恋と挫折、そして本当の自由をめぐる物語。映画「かぞくのくに」「ディア・ピョンヤン」の監督が自身の体験をもとに書き下ろす、初の小説。 「ここは日本ではありません」──全寮制、日本語禁止、無断外出厳禁。大阪下町育ちのミヨンが飛びこんだ「大学」、朝鮮大学校は、高い塀の中だった。東京に実在するもうひとつの〈北朝鮮〉を舞台に描かれる、恋と挫折、そして本当の自由をめぐる物語。映画「かぞくのくに」「ディア・ピョンヤン」の監督が自身の体験をもとに書き下ろす、初の小説。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「朝鮮大学校物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 日本にあって日本でない世界で普通に恋愛して悩んだりすることを妨げる民族という壁。あらゆる制約にも挫けない主人公に好感が持てた。祖国訪問はとても辛かった。外国人専用列車の窓にやつれた母子が手を伸ばす。リ 日本にあって日本でない世界で普通に恋愛して悩んだりすることを妨げる民族という壁。あらゆる制約にも挫けない主人公に好感が持てた。祖国訪問はとても辛かった。外国人専用列車の窓にやつれた母子が手を伸ばす。リンゴが見えたから。案内役から絶対に窓を開けるなと言われたのは、もし窓から投げ与えていたら暴行され、あの母子は怪我を負うだけだからとわかった。再開できた姉との会話が切なく素敵で仕方ない。彼らのおかれた現実を垣間見れた。国家イコール個人ではない。もう来なくていいから別の世界をたくさん見ていい大人になりなさいに涙。 …続きを読む
    ケンイチミズバ
    2018年04月05日
    105人がナイス!しています
  • 朝鮮大学校、それは東京に実在するもうひとつの〈北朝鮮〉。著者のヤン ヨンヒさんは、映画「かぞくのくに」の監督。経歴から見ても、まさに自伝的小説のようだ。1983年、大阪下町育ちのミヨンは、東京で映画や 朝鮮大学校、それは東京に実在するもうひとつの〈北朝鮮〉。著者のヤン ヨンヒさんは、映画「かぞくのくに」の監督。経歴から見ても、まさに自伝的小説のようだ。1983年、大阪下町育ちのミヨンは、東京で映画や演劇三昧の大学生活を夢見て、全寮制の朝鮮大学校に進学する。が!そこは自由など何もない、総聯組織を担う幹部養成機関だった。そんな所で、かつてない問題児と言われながらも真正面から抵抗する、ミヨンの四年間。総括だらけの日々、外出許可証、卒業旅行は当然北朝鮮と、強烈な思想教育に負けずに自分をもち続けたミヨンに拍手!  …続きを読む
    なゆ
    2018年07月19日
    78人がナイス!しています
  • 30年以上前の朝鮮大学校の在校生ミヨンの4年間。…朝鮮大学校に対する認識は皆無、とても興味深ったです。Wikiで見ると、日本における朝鮮学校の最高教育機関に位置づけられているとのこと。修学旅行で祖国を訪れた時 30年以上前の朝鮮大学校の在校生ミヨンの4年間。…朝鮮大学校に対する認識は皆無、とても興味深ったです。Wikiで見ると、日本における朝鮮学校の最高教育機関に位置づけられているとのこと。修学旅行で祖国を訪れた時の待遇の良さにそれが現れていたのかもと思いました。日本で暮らしてはいるものの、大学の中は日本ではないという現実に違和感を感じ続けるミヨン。自由でいたいけれど、自分が朝鮮人であることを忘れて欲しくない、その気持ちの行き違いで黒木との関係が終わってしまったことが残念で仕方がなかったです。→続く …続きを読む
    taiko
    2018年11月20日
    58人がナイス!しています

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