- 著者 頼住 光子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2014年12月25日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 240
- ISBN:
- 9784044089115
正法眼蔵入門
- 著者 頼住 光子
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2014年12月25日
- 判型:
- 文庫判
- ページ数:
- 240
- ISBN:
- 9784044089115
死の直前まで20年にわたって書き継がれた大著『正法眼蔵』の核心を描く!
「みづからをしらん」として自己と世界を探求した道元。固定化された自己を手放せ。そのとき私は悟り、世界が目覚める。そしてそれこそが「有時」、すなわち「生きてある時」の経験なのだ──。『正法眼蔵』巻頭の「現成公案」巻を皮切りに全87巻の核心を明快に解説。「仏性」巻に道元思想の到達点をさぐる。道元の文章に即しながら、無常や因果など仏教の伝統的テーマを、存在・認識・言語という哲学的視点から鮮やかに読み解く。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
文庫版まえがき
はじめに
自己を知る
真理の探求と伝達
『正法眼蔵』とは
序章 道元思想の基底『正法眼蔵』巻頭、「現成公案」巻をよむ
一 修証の循環構造における自己と世界
俗人に与えた導きの書
自己をならう
自己をわするる
万法に証せらるる
自己と他己の身心脱落
二 修証のプロセスと分節構造
発心修行の時節と開悟成道の時節
迷悟の分節とその無化
分節、無分節、そして無分節を踏まえた新たな分節
三 迷と「さとり」の関係
迷悟一如
無分節の分節としての生死
第一章 真理と言葉
道元における二種の言語
真理をどう表現するか
「青山常運歩」という言葉
先入観の相対化
第二章 言葉と空
主観の構図──「一水四見」
「空」について
第三章 自己と世界
「青山常運歩」とはどのような事態か
自己と全体世界との関係
第四章 「さとり」と修行
「同時成道」について
「修証一等」とは何か
「空華」という存在
脱落と現成
俗世と「空」
第五章 時・自己・存在
「有時」について
自己と時
時の連続性と非連続性
時と修証
補論 道元の「仏性」思想
一 道元の「仏性」に関する基本理解──「是什麼物恁麼来」「悉有の一悉」「是何姓」
(1)『涅槃経』の「一切衆生悉有仏性」
(2)「是」と「何」──四祖道信と五祖弘忍との問答
二 仏性の顕現に関する表現──「仏性空」「仏性海」「無常仏性」
(1)「仏性空」の顕現と「無」
(2)「仏性海」という真理
(3)「無常仏性」と無窮の自己超越
三 龍樹「身現円月相」──「除我慢」「以表諸仏体」
四 「仏性」と時間──「時節」の「若至」「既至」「到来」
【コラム1】西洋哲学と道元禅──「エアアイグニス」と「性起」の間
【コラム2】道元の死生観
【コラム3】道元を変えた老典座との出会い
巻末資料1 道元小伝
巻末資料2 読書案内
あとがき
文庫版あとがき
はじめに
自己を知る
真理の探求と伝達
『正法眼蔵』とは
序章 道元思想の基底『正法眼蔵』巻頭、「現成公案」巻をよむ
一 修証の循環構造における自己と世界
俗人に与えた導きの書
自己をならう
自己をわするる
万法に証せらるる
自己と他己の身心脱落
二 修証のプロセスと分節構造
発心修行の時節と開悟成道の時節
迷悟の分節とその無化
分節、無分節、そして無分節を踏まえた新たな分節
三 迷と「さとり」の関係
迷悟一如
無分節の分節としての生死
第一章 真理と言葉
道元における二種の言語
真理をどう表現するか
「青山常運歩」という言葉
先入観の相対化
第二章 言葉と空
主観の構図──「一水四見」
「空」について
第三章 自己と世界
「青山常運歩」とはどのような事態か
自己と全体世界との関係
第四章 「さとり」と修行
「同時成道」について
「修証一等」とは何か
「空華」という存在
脱落と現成
俗世と「空」
第五章 時・自己・存在
「有時」について
自己と時
時の連続性と非連続性
時と修証
補論 道元の「仏性」思想
一 道元の「仏性」に関する基本理解──「是什麼物恁麼来」「悉有の一悉」「是何姓」
(1)『涅槃経』の「一切衆生悉有仏性」
(2)「是」と「何」──四祖道信と五祖弘忍との問答
二 仏性の顕現に関する表現──「仏性空」「仏性海」「無常仏性」
(1)「仏性空」の顕現と「無」
(2)「仏性海」という真理
(3)「無常仏性」と無窮の自己超越
三 龍樹「身現円月相」──「除我慢」「以表諸仏体」
四 「仏性」と時間──「時節」の「若至」「既至」「到来」
【コラム1】西洋哲学と道元禅──「エアアイグニス」と「性起」の間
【コラム2】道元の死生観
【コラム3】道元を変えた老典座との出会い
巻末資料1 道元小伝
巻末資料2 読書案内
あとがき
文庫版あとがき
「正法眼蔵入門」感想・レビュー
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みづからをしらんことをもとむるは、いけるもののさだまれる心なり/大乗仏教の根本動機とは、「無知の克服による自己と他者もの救い」/坐禅とは何もしなことであると言ってもよい。俗世の日常の行為はすべて目的ー手 …続きを読む2024年09月17日64人がナイス!しています
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正法眼蔵が難解な書物という認識もなければ、道元についても鎌倉新仏教の6人のうちの一人という程度の認識しか持たず本書に手を出してみたら入門と銘打っている本書ですら想像以上に難解だった。「死後は生前の延長 …続きを読む2020年07月11日22人がナイス!しています
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『正法眼蔵』にチャレンジする前の助走のつもりで軽く読めるかと思ったのは誤算でした。道元の用語法の分析から解き明かすという方法論はある意味大いに助かるのですが、その論理を理解するのも難解ですね。言葉の意 …続きを読む2017年06月15日16人がナイス!しています