• 奇跡的な条件下で屍蠟となった被害者に喜々として「素晴らしい」とニヤニヤする里村さんに、「これでやっと普通の密室殺人事件になったじゃないか！」と嬉しそうに宣言する榎さん。奇人だらけの久遠寺・夏の陣！人が 奇跡的な条件下で屍蠟となった被害者に喜々として「素晴らしい」とニヤニヤする里村さんに、「これでやっと普通の密室殺人事件になったじゃないか！」と嬉しそうに宣言する榎さん。奇人だらけの久遠寺・夏の陣！人が生きるために縋る不穏の糸をばっさりと切り落とす京極堂の憑き物落とし。容赦なく冷徹に見えて、強い信念の元に断ち切るべき位置を知っている京極堂は本当に優しい。見せかけの優しさで人は救えない。こんな人が本当にいたら素敵なのになぁ～♡ …続きを読む
  吉田あや

  2017年12月07日
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• 表紙からカバー裏をめくると遣る瀬無さで一杯に。例え、下位の人格であったとしても「京子」は母親になれたかもしれなかった可能性があるだけに辛いです。敦ちゃんの否定に対して、榎さんの言葉がすとんと落ちた。起 表紙からカバー裏をめくると遣る瀬無さで一杯に。例え、下位の人格であったとしても「京子」は母親になれたかもしれなかった可能性があるだけに辛いです。敦ちゃんの否定に対して、榎さんの言葉がすとんと落ちた。起きてしまったことを否定することは、それを受け止めて歩んでいかなければならなかった人々を否定することにも繋がってしまう。そして内藤に掛けた呪いがまさか、あんな形で成就してしまうなんて誰も思わなかっただろうに・・・。菊乃さんが「久遠寺の母」ではなく、「涼子の母」となった場面で号泣しつつもラストに一息つけました。 …続きを読む
  藤月はな（灯れ松明の火）

  2015年01月27日
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• 全てが明かされる完結編。久遠寺家の呪いは現代にまで引き継がれ、第三の伝説を生んでいた。世に騒がれる事件とそれぞれの私的な過去、全ての意味の層が繋がり、現実に現れたうぶめの形象に結実しての美しくも悲しい 全てが明かされる完結編。久遠寺家の呪いは現代にまで引き継がれ、第三の伝説を生んでいた。世に騒がれる事件とそれぞれの私的な過去、全ての意味の層が繋がり、現実に現れたうぶめの形象に結実しての美しくも悲しい幕引き。しかし原作はあまり再読してないが、今見ると犯人の内的論理に言葉を与え、常識を払い落とす京極堂の憑物落としが中々キツい。漫画になるととりわけ久遠寺夫妻の恐慌がよく伝わり辛い。娘のためと称して自ら因習に縛られ続けた母。院長には医者の不肖の息子として何とも言えぬ想いを抱いてしまう。菅野の変質者顔が衝撃。 …続きを読む
  T.Y.

  2015年01月22日
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