ラスト・ワルツ

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年01月17日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
232
ISBN:
9784041021378

ラスト・ワルツ

  • 著者 柳 広司
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年01月17日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
232
ISBN:
9784041021378

異能の天才達が繰り広げる究極の頭脳戦、「ジョーカー・ゲーム」シリーズ!

満鉄特急<あじあ>に乗車した瀬戸は、接触予定だった情報源の暗殺死体を発見。「スパイ殺し」を目的としたソ連の秘密諜報機関「スメルシュ」の仕業らしい。次の停車駅まで約二時間。瀬戸は作戦を練るが…。 満鉄特急<あじあ>に乗車した瀬戸は、接触予定だった情報源の暗殺死体を発見。「スパイ殺し」を目的としたソ連の秘密諜報機関「スメルシュ」の仕業らしい。次の停車駅まで約二時間。瀬戸は作戦を練るが…。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「ラスト・ワルツ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 前作「パラダイス・ロスト」は物足りなさがあったが今回は納得の内容。各編趣向が好みなのもある。疾走する特急列車内での暗殺者との駆け引き「アジア・エクスプレス」、映画という題材を巧妙に取り込んで派手めに仕 前作「パラダイス・ロスト」は物足りなさがあったが今回は納得の内容。各編趣向が好みなのもある。疾走する特急列車内での暗殺者との駆け引き「アジア・エクスプレス」、映画という題材を巧妙に取り込んで派手めに仕上げた「ワルキューレ」、どちらも良いが白眉は「舞踏会の夜」。まさかこのシリーズでロマンスが描かれるとは思わず、女性から見た結城中佐が禍々しくもエレガント。仮面舞踏会で踊る魔王の退廃美。短篇集のタイトルは「ラスト・ワルツ」でも特に終着点は見せてないので続きはありそう。柳広司氏のシリーズ以外の作品も読むとしよう。 …続きを読む
    海猫
    2015年02月27日
    611人がナイス!しています
  • D機関完全復活!ややマンネリに陥ったこのシリーズ、見事に息をふきかえしました。特に第一話のアジア・エクスプレスはスリルと予想の先をゆく展開、浪漫溢れる仕上がりで久々の傑作です。第二話の舞踏会の夜は若か D機関完全復活!ややマンネリに陥ったこのシリーズ、見事に息をふきかえしました。特に第一話のアジア・エクスプレスはスリルと予想の先をゆく展開、浪漫溢れる仕上がりで久々の傑作です。第二話の舞踏会の夜は若かりし頃の結城中佐と、ある女性の思い出を軸に切なくサスペンスフルに描いた異色作。第三話ワルキューレはドイツの映画産業を背景にスパイの暗躍をテーマにしていますが、若干出来すぎ漫画チックで他の二作に劣る印象。この中で出てくるフィリップ・ランゲはフリッツ・ラング監督の事でしょうね。裏事情は勉強になりました。 …続きを読む
    サム・ミイラ
    2015年05月01日
    481人がナイス!しています
  • 「33年後のなんとなく、クリスタル」の口直しで読みました。連作の3作共、洗練されて上品なオリジナルカクテルのようです。キナ臭い時代に儚く透明感のあるスパイの世界は、滅びの美学と相まって独特の雰囲気を醸し 「33年後のなんとなく、クリスタル」の口直しで読みました。連作の3作共、洗練されて上品なオリジナルカクテルのようです。キナ臭い時代に儚く透明感のあるスパイの世界は、滅びの美学と相まって独特の雰囲気を醸し出しています。本日はバレンタインですが、現代に結城中佐が存在していたら相当モテたと思います。次回は結城中佐メインの長編に期待です。 …続きを読む
    starbro
    2015年02月14日
    435人がナイス!しています

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