九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2015年04月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
260
ISBN:
9784047035560
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九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史

  • 著者 山本 聡美
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2015年04月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
260
ISBN:
9784047035560

おぞましくも美しい死の絵画は、わたしたちに何を語るのか――。

腐敗し白骨化してゆく亡骸の様子を克明に描く「九相図」。仏教とともに伝来し、日本に深く根を下ろしたこの図像には、生と死、そして肉体の無常をめぐるいかなる想いが秘められているのか。豊富な図版とともに探る。

 ★ 第66回 平成27年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞 [評論等部門]
 ★ 第14回 角川財団学芸賞 受賞



 【目次】

   序 九相図の1500年

第一章 九相図とは何か

第二章 九相図の源流──西域・中国から古代日本まで

第三章 中世文学と死体

第四章 「九相図巻」をよむ──中世九相図の傑作(一)

第五章 国宝「六道絵」の「人道不浄相図」をよむ──中世九相図の傑作(二)

第六章 「九相詩絵巻」をよむ──漢詩・和歌と九相図の融合

第七章 江戸の出開帳と九相図

第八章 現代によみがえる九相図

   おわりに
腐敗し白骨化してゆく亡骸の様子を克明に描く「九相図」。仏教とともに伝来し、日本に深く根を下ろしたこの図像には、生と死、そして肉体の無常をめぐるいかなる想いが秘められているのか。豊富な図版とともに探る。

 ★ 第66回 平成27年度 芸術選奨文部科学大臣新人賞 [評論等部門]
 ★ 第14回 角川財団学芸賞 受賞



 【目次】

   序 九相図の1500年

第一章 九相図とは何か

第二章 九相図の源流──西域・中国から古代日本まで

第三章 中世文学と死体

第四章 「九相図巻」をよむ──中世九相図の傑作(一)

第五章 国宝「六道絵」の「人道不浄相図」をよむ──中世九相図の傑作(二)

第六章 「九相詩絵巻」をよむ──漢詩・和歌と九相図の融合

第七章 江戸の出開帳と九相図

第八章 現代によみがえる九相図

   おわりに

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「九相図をよむ 朽ちてゆく死体の美術史」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 読み友さんの感想を見て怖いもの見たさというかグロテスクなものの絵が好きなのですが、人が死んだ後の状態を九つの段階に分けて描き上げている絵があるそうです。なぜこのような絵が描かれるようになったかを説明し 読み友さんの感想を見て怖いもの見たさというかグロテスクなものの絵が好きなのですが、人が死んだ後の状態を九つの段階に分けて描き上げている絵があるそうです。なぜこのような絵が描かれるようになったかを説明してくれています。カラフルな写真などがかなりあり、このようなものがダメな人は読まない方がいいと思います。仏教的な観点からこのような絵は多いのでしょうね。 …続きを読む
    KAZOO
    2016年04月30日
    137人がナイス!しています
  • 死体が腐敗し白骨となるまでを九つの相で表した絵を「九相図」という。これで思い出す絵に、松井冬子の描いた九相図連作がある。4年前に「松井冬子展」でこの絵を観たときに、本書の山本聡美さんが「不浄の肉体を持 死体が腐敗し白骨となるまでを九つの相で表した絵を「九相図」という。これで思い出す絵に、松井冬子の描いた九相図連作がある。4年前に「松井冬子展」でこの絵を観たときに、本書の山本聡美さんが「不浄の肉体を持つ聖女たち――小野小町から松井冬子へ」と題したイベント講演を行っている。その時の資料には、「この女は男に対するコンプレックスあるいは憎悪によって、自ら腹を切り裂き、赤児のいる子宮をみせびらかす」と松井自身の文章が載っている。九相図は死体の変化を九段階に分けて観想することによって自他の肉体への執着を滅却するのが …続きを読む
    どんぐり
    2016年03月02日
    81人がナイス!しています
  • 人体の腐敗し土に帰っていく様を九つの図像で表現した九相図。本書はその全体図から各図の解説、現代にいたるまでの流れを概説した一冊。図自体は『九相図資料集成』で見ていたのだが、本書は九相図とは何かという部 人体の腐敗し土に帰っていく様を九つの図像で表現した九相図。本書はその全体図から各図の解説、現代にいたるまでの流れを概説した一冊。図自体は『九相図資料集成』で見ていたのだが、本書は九相図とは何かという部分から書き起こされているので、より深く知る事が出来る。往生要集の影響はある程度知っていたものの、摩訶止観がその源流にある事などは面白く教えられたな。あと有名な九相図が中世に偏っている事から近世以降では廃れたのかと思ったが、暁斎や松井冬子の名が出てくるとは思わなかった。関心のあった九相図について深く知れました。 …続きを読む
    HANA
    2021年01月20日
    72人がナイス!しています

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