- 著者 近藤 存志
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年06月23日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 264
- ISBN:
- 9784047035584
光と影で見る近代建築
- 著者 近藤 存志
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2015年06月23日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 264
- ISBN:
- 9784047035584
建物の生み出す〈光と陰〉をよく見ること。新たな魅力を引き出す建築入門!
〈目次〉
序 古くて新しい建築の見かた
1.建築を〈光と影〉で見ることの意味
第1章 有名になりたい建築家たち
奇抜な建築に溢れた現代
現世的名声欲の誘惑
少年時代の記憶──有名=高価という図式
有名建築家をもてはやす社会
ルネサンスにおける名声
選んでもらうための〈個人様式〉
〈個人様式〉の確立を急ぐことの虚しさ
「わたしはカメレオン」──フィリップ・ジョンソンの宣言
「澄ました表情で描かれた肖像画」の喩え
有名になるのは「死後10年。もし幸運なら……」
建築家の過剰な自己顕示を〈許さない〉
第2章 建築──実用に奉仕する芸術
「有用であること」は醜悪?
最後の実用主義者ニコラウス・ペヴスナーが考えたこと
中世的〈作者不詳の美学〉
ペヴスナーの〈建築家の自己顕示欲〉批判
ペヴスナーのフランク・ロイド・ライト批判
建築家の使命──実用性を鑑賞に堪え得るように形態化、空間化すること
第3章 実用主義を妨げてきた〈美の規範〉とその崩壊
「完成された美」の理想
実用性から乖離した建築造形の追求
18世紀イギリス、パラーディオ主義の流行
「美は形態に宿る」という幻想
「完成された美」への疑念
「真の美の性質を事物の内に追求することは無益」
「二次性質」の論
〈光と影〉で見るということ
第4章 建築家たちが見た〈光と影〉
ウィリアム・チェンバーズの〈光と影〉
ジェームズ・アダムが注目した建築の視覚的効果
風景画家と建築家の着目点の類似
ジョン・ヴァンブラ設計のブレナム宮
ジェームズ・アダムがブレナム宮に見出した問題点
ジェームズ・アダムのミケランジェロ批判
メリハリのある〈光と影〉のコントラスト
〈新しい建築美〉誕生の予感
裕福な趣味人の美的改革
建築を〈光と影〉で見るということ
2.建築を〈光と影〉で見る
第5章 〈光と影〉を要約的に切り取る
〈光と影〉の要約
〈光と影〉を生む造形要素──建築の美的感動の源泉
第6章 建築家は〈光と影〉で造形する
1.建築物の全体の構成
2.屋根の膨らみ
3.水平方向への張り出し
4.階段、スロープ
5.壁面の前後の配置関係
6.窓、開口部
7.柱、列柱
8.構造、躯体
9.ディテール、装飾
終章 〈光と影〉と実用性の美
実用的裏づけを持つ〈光と影〉の創出
観照と実用性の問題
幸福のための実用性
アウシュヴィッツで考えたこと
建築芸術の真髄──〈光と影〉と〈幸福のための実用性〉
あとがき
注釈
序 古くて新しい建築の見かた
1.建築を〈光と影〉で見ることの意味
第1章 有名になりたい建築家たち
奇抜な建築に溢れた現代
現世的名声欲の誘惑
少年時代の記憶──有名=高価という図式
有名建築家をもてはやす社会
ルネサンスにおける名声
選んでもらうための〈個人様式〉
〈個人様式〉の確立を急ぐことの虚しさ
「わたしはカメレオン」──フィリップ・ジョンソンの宣言
「澄ました表情で描かれた肖像画」の喩え
有名になるのは「死後10年。もし幸運なら……」
建築家の過剰な自己顕示を〈許さない〉
第2章 建築──実用に奉仕する芸術
「有用であること」は醜悪?
最後の実用主義者ニコラウス・ペヴスナーが考えたこと
中世的〈作者不詳の美学〉
ペヴスナーの〈建築家の自己顕示欲〉批判
ペヴスナーのフランク・ロイド・ライト批判
建築家の使命──実用性を鑑賞に堪え得るように形態化、空間化すること
第3章 実用主義を妨げてきた〈美の規範〉とその崩壊
「完成された美」の理想
実用性から乖離した建築造形の追求
18世紀イギリス、パラーディオ主義の流行
「美は形態に宿る」という幻想
「完成された美」への疑念
「真の美の性質を事物の内に追求することは無益」
「二次性質」の論
〈光と影〉で見るということ
第4章 建築家たちが見た〈光と影〉
ウィリアム・チェンバーズの〈光と影〉
ジェームズ・アダムが注目した建築の視覚的効果
風景画家と建築家の着目点の類似
ジョン・ヴァンブラ設計のブレナム宮
ジェームズ・アダムがブレナム宮に見出した問題点
ジェームズ・アダムのミケランジェロ批判
メリハリのある〈光と影〉のコントラスト
〈新しい建築美〉誕生の予感
裕福な趣味人の美的改革
建築を〈光と影〉で見るということ
2.建築を〈光と影〉で見る
第5章 〈光と影〉を要約的に切り取る
〈光と影〉の要約
〈光と影〉を生む造形要素──建築の美的感動の源泉
第6章 建築家は〈光と影〉で造形する
1.建築物の全体の構成
2.屋根の膨らみ
3.水平方向への張り出し
4.階段、スロープ
5.壁面の前後の配置関係
6.窓、開口部
7.柱、列柱
8.構造、躯体
9.ディテール、装飾
終章 〈光と影〉と実用性の美
実用的裏づけを持つ〈光と影〉の創出
観照と実用性の問題
幸福のための実用性
アウシュヴィッツで考えたこと
建築芸術の真髄──〈光と影〉と〈幸福のための実用性〉
あとがき
注釈
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「光と影で見る近代建築」感想・レビュー
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「光と影」は象徴的な意味で、建築に関する暗黒面の逸話が語られているのかと思ったが違っていた。本書では建築の立体物が造り出す光があたる部分と影、グラデーションに注目して建築を観照、鑑賞する方法の重要性を …続きを読む2015年07月19日14人がナイス!しています
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★★★ 色々な建物が紹介されているのは面白い。 筆者の論旨にはあまり一貫性がない。 ある建築物がなくなっても何も感じなかったとかわざわざ書くのが感じ悪い。 普通の建築物の第一の目的は芸術性ではないし費用の問 …続きを読む2015年08月05日2人がナイス!しています
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面白かった。著名な建築家の作品から無名な建築家の作品まで言及し、機能性を尊重しつつ建築物をどのように鑑賞に堪えるものにするか、さまざまな論点から語りれている。建築無知な自分が読むには、鑑賞方法の参考に …続きを読む2016年04月08日0人がナイス!しています