廃藩置県 近代国家誕生の舞台裏

廃藩置県 近代国家誕生の舞台裏

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

購入する
試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年10月25日
判型:
文庫判
ページ数:
288
ISBN:
9784044092153
label

廃藩置県 近代国家誕生の舞台裏

  • 著者 勝田 政治
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年10月25日
判型:
文庫判
ページ数:
288
ISBN:
9784044092153

日本の近代化への急発進となった大改革に迫る。

合意成立は決行のわずか5日前だった!西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允ら、薩摩・長州藩の指導者によって計画は極秘に進められ、明治天皇の一方的な電光石火の早業として断行された「廃藩置県」。たった一片の詔書で藩が消滅したのである。突然に権力を剥奪された藩主たち、混乱に陥った領民たちに何が起こり、そのとき彼らはどう動いたのか。県制度を生み、中央集権体制を確立させた、知られざるクーデターの実態に迫る! 合意成立は決行のわずか5日前だった!西郷隆盛・大久保利通・木戸孝允ら、薩摩・長州藩の指導者によって計画は極秘に進められ、明治天皇の一方的な電光石火の早業として断行された「廃藩置県」。たった一片の詔書で藩が消滅したのである。突然に権力を剥奪された藩主たち、混乱に陥った領民たちに何が起こり、そのとき彼らはどう動いたのか。県制度を生み、中央集権体制を確立させた、知られざるクーデターの実態に迫る!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序章 藩が消えた日

第一章 維新政権が誕生したとき
1 王政復古の大号令
2 府藩県三治体制の成立
3 戊辰戦争は何を変えたか

第二章 版籍奉還と藩体制
1 木戸・大久保の画策
2 「土地人民返上」を申し出た藩主たち
3 封建か郡県か──地方制度の模索
4 藩主の領有権が否認されたとき

第三章 中央集権化への道
1 逼迫する藩財政
2 「藩制」の制定
3 西南雄藩の反発

第四章 一大飛躍としての廃藩置県
1 廃藩建白の動き
2 親兵創設の威力
3 混迷する政府改革
4 廃藩断行へ

第五章 廃藩置県の衝撃
1 反乱はなぜ起きなかったのか
2 「旧藩主引留め」一揆
3 外国人がみた廃藩置県

第六章 明治中央集権国家の誕生
1 中央官制の改革
2 旧藩勢力との断絶
3 明治集権システムの成立

終章 岩倉使節団の出発

あとがき
文庫版あとがき
参考文献
索引

「廃藩置県 近代国家誕生の舞台裏」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 日本近代史家が、廃藩置県が明治4年7月に行われた理由に係る論点を一般向けに提示した本。諸藩から相対的に独立した維新官僚中心の政権であったが、独立を維持するため基本的には諸藩に依拠したとし、藩体制を維持 日本近代史家が、廃藩置県が明治4年7月に行われた理由に係る論点を一般向けに提示した本。諸藩から相対的に独立した維新官僚中心の政権であったが、独立を維持するため基本的には諸藩に依拠したとし、藩体制を維持しつつ中央集権化を進める矛盾した道を模索したとする。薩長土による親兵創設後、三藩提携強化による政府強化→部分的廃藩→中央集権化を狙ったが、4年6月末に第一段階から官制改革等で行き詰まり、長州藩中堅官僚の突き上げで、急遽全般的廃藩を断行したとする。忠勤藩・朝敵藩・曖昧藩の区別、蝦夷・琉球との関係なども興味深い。 …続きを読む
    うえぽん
    2025年03月09日
    50人がナイス!しています
  • 教科書だと版籍奉還→廃藩置県と計画通りに進んだ印象も受けるが、実際はもっと泥縄な印象。もともと新政府は藩を温存した上で中央集権化を目論むが、そんな二律背反した目標が上手くいくはずもなく、グダったところ 教科書だと版籍奉還→廃藩置県と計画通りに進んだ印象も受けるが、実際はもっと泥縄な印象。もともと新政府は藩を温存した上で中央集権化を目論むが、そんな二律背反した目標が上手くいくはずもなく、グダったところに折よく政府外から廃藩置県断行の意見が出たので、上手いこと乗っかったという感じか。恐れていた諸藩の反乱は起こらず、むしろ領民の方が旧藩主の居残りを求めて一揆を起こしたというのが興味深い。身分保障の上で政治の重圧から解放された藩主よりも、急転直下の体制変化に晒される領民の方が切実さは大きかったのかもしれない。 …続きを読む
    MUNEKAZ
    2025年01月19日
    13人がナイス!しています
  • 版籍奉還とか廃藩置県って教科書で2,3行しか書かれていなかったですが、そこに行き着くまでにこれほどの経緯、苦労があったとは知りませんでした。お殿様に忠節を尽くす封建時代から愛国心の目覚める近代国家に変 版籍奉還とか廃藩置県って教科書で2,3行しか書かれていなかったですが、そこに行き着くまでにこれほどの経緯、苦労があったとは知りませんでした。お殿様に忠節を尽くす封建時代から愛国心の目覚める近代国家に変わった瞬間が、この廃藩置県であったという重い意味をしりました。 …続きを読む
    to boy
    2014年11月14日
    10人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品