「国民主義」の時代 明治日本を支えた人々

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2017年02月24日
判型:
四六判
ページ数:
264
ISBN:
9784047035737
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「国民主義」の時代 明治日本を支えた人々

  • 著者 小林 和幸
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2017年02月24日
判型:
四六判
ページ数:
264
ISBN:
9784047035737

公共の利益と、日本という国家の確固たる地位を追求した人々の近代史。

明治時代、国民の困難を見ず専制的な政治にかたよる藩閥政府に対峙すると共に、民権派や政党の利己的な行動を非難する政治勢力があった。陸羯南が「国民主義」と称すこの政治勢力には、国民の利益を守ろうとする政治家や軍人、思想家、新聞記者、時には宗教家や探検家などさまざまな人々が連携、結集する。いま、忘れ去られようとしている国民主義が担ってきた役割を検証し、近代国家建設期の日本の多様な姿を描き出す。

目 次
序 天皇と群臣の誓い――「天皇親政」「公議輿論」
一、結集/民権、藩閥政府との対峙――「中正不偏」
二、模索/条約改正反対運動――「和而不同」
三、構築/帝国議会の開設――「至公至平」
四、対峙/条約励行問題と日清戦争――「正論とう議」
五、連携/千島・沖縄問題と足尾鉱毒事件――「日月私燭無」
六、拡散/それぞれの日露開戦――「至誠憂国」
結 明治の終焉――「不羈独立」
明治時代、国民の困難を見ず専制的な政治にかたよる藩閥政府に対峙すると共に、民権派や政党の利己的な行動を非難する政治勢力があった。陸羯南が「国民主義」と称すこの政治勢力には、国民の利益を守ろうとする政治家や軍人、思想家、新聞記者、時には宗教家や探検家などさまざまな人々が連携、結集する。いま、忘れ去られようとしている国民主義が担ってきた役割を検証し、近代国家建設期の日本の多様な姿を描き出す。

目 次
序 天皇と群臣の誓い――「天皇親政」「公議輿論」
一、結集/民権、藩閥政府との対峙――「中正不偏」
二、模索/条約改正反対運動――「和而不同」
三、構築/帝国議会の開設――「至公至平」
四、対峙/条約励行問題と日清戦争――「正論とう議」
五、連携/千島・沖縄問題と足尾鉱毒事件――「日月私燭無」
六、拡散/それぞれの日露開戦――「至誠憂国」
結 明治の終焉――「不羈独立」

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

目 次
序 天皇と群臣の誓い――「天皇親政」「公議輿論」
一、結集/民権、藩閥政府との対峙――「中正不偏」
二、模索/条約改正反対運動――「和而不同」
三、構築/帝国議会の開設――「至公至平」
四、対峙/条約励行問題と日清戦争――「正論とう議」
五、連携/千島・沖縄問題と足尾鉱毒事件――「日月無私燭」
六、拡散/それぞれの日露開戦――「至誠憂国」
結 明治の終焉――「不羈独立」

「「国民主義」の時代 明治日本を支えた人々」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 明治期は憲法の制定などの立憲主義に基づく政治が目指された時代だった。その中で政府側の立憲主義グループでもなく、民党などの政党側の立憲主義のグループでもない第三勢力とも言うべき国民主義という立憲主義のグ 明治期は憲法の制定などの立憲主義に基づく政治が目指された時代だった。その中で政府側の立憲主義グループでもなく、民党などの政党側の立憲主義のグループでもない第三勢力とも言うべき国民主義という立憲主義のグループがあった。本書はそのような国民主義とされるグループの役割を描き出す。このグループには多種多様な主張を持った者たちが結集しているが、それは国民主義というグループが明確な主張を持たなかったにもかかわずただ一点、公平公正な政治の実現というところに結節点があったためだった。谷干城という人物に大変興味を持った。 …続きを読む
    孤独な読書人
    2022年10月08日
    5人がナイス!しています
  • 再読。ここ数年で大きく政治状態が変わり国際情勢も変転を極めているが、やや排外主義的な語気を含む「国民主義」の評価は明治日本を通して今改めて再検討する余地があるように思える。本書で躍動する「国民主義」者 再読。ここ数年で大きく政治状態が変わり国際情勢も変転を極めているが、やや排外主義的な語気を含む「国民主義」の評価は明治日本を通して今改めて再検討する余地があるように思える。本書で躍動する「国民主義」者達は時に対外硬的な政治行動を取るも守旧的な排外論者ではなく、西洋の制度を是としながらあくまで「国民」に視座を定め、漸進的かつ広範な世論を背景とした政治を求めていた。彼らの前では国民は「陛下の赤子」として平等であり、アイヌや琉球等明治以後に国民統合の対象となった人々への眼差しも、また内地同様である。 …続きを読む
    バルジ
    2022年11月08日
    4人がナイス!しています
  • 明治新政府における立憲政治・議会政治の運営に寄与した自由民権派と,国家と国民全体の利益を守る国民主義を考察する。建白書の公表は,それまで政治とは無縁だった人々に国民としての政治的な自覚を促すことになっ 明治新政府における立憲政治・議会政治の運営に寄与した自由民権派と,国家と国民全体の利益を守る国民主義を考察する。建白書の公表は,それまで政治とは無縁だった人々に国民としての政治的な自覚を促すことになった。足尾鉱毒事件の被害民も「陛下の赤子」であり,平等に取り扱う責任が政府にあるという論理が新聞や帝国議会で見られ,国民の共感を得た。日露戦争後の積極的な対外進出に対し,国民主義だった谷干城は,国民を慮り,軍備縮小と財政緊縮を訴えた。 …続きを読む
    お抹茶
    2018年01月16日
    2人がナイス!しています

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