女性芸能の源流 傀儡子・曲舞・白拍子

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044080068
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女性芸能の源流 傀儡子・曲舞・白拍子

  • 著者 脇田 晴子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年04月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044080068

静御前や祇王に代表される「白拍子」の実像とは?

舞が堪能な巫女、後白河法皇を魅了した傀儡女、静御前や祇王に代表される白拍子――芸能の時代といわれる中世は、多くの女性芸能者たちが活躍していた。仏教が支配階級の男性を中心とする一方、庶民とともに社会の底辺に生きた彼女たちが、果たしてきた役割とはなにか。貴重な史料、説話、能などを手がかりに、封建社会の発達につれ歴史の表舞台から姿を消していった女性芸能者たちの実像を追い、豊かな芸能の世界を掘り起こす。 舞が堪能な巫女、後白河法皇を魅了した傀儡女、静御前や祇王に代表される白拍子――芸能の時代といわれる中世は、多くの女性芸能者たちが活躍していた。仏教が支配階級の男性を中心とする一方、庶民とともに社会の底辺に生きた彼女たちが、果たしてきた役割とはなにか。貴重な史料、説話、能などを手がかりに、封建社会の発達につれ歴史の表舞台から姿を消していった女性芸能者たちの実像を追い、豊かな芸能の世界を掘り起こす。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

第一章 巫女──神への舞
一 打臥の巫女
二 『梁塵秘抄』に謡われた巫女
三 熊野の巫女
四 熊野比丘尼
五 貴船の巫女
六 祇園社の巫女
七 物憑巫女
八 湯立ての巫女
九 歩き巫女
十 町々村々の巫女座

第二章 傀儡女
一 『更級日記』の足柄山の遊女の歌
二 美濃青墓の傀儡女たち
三 大曲足柄
四 『傀儡子記』の傀儡子
五 宇津谷峠の傀儡女
六 神祭りの傀儡
七 桂女

第三章 遊女
一 『遊女記』の遊女
二 江口・神崎の遊女
三 「往生伝」の遊女
四 勅撰集に入った遊女たち
五 江口君妙と西行
六 親王・内親王・貴人の母たち
七 能楽「班女」から狂言「花子」「隅田川」へ

第四章 白拍子女
一 静御前と祇王・祇女
二 美濃青墓の白拍子売買状
三 白拍子と乱拍子
四 男装の白拍子舞女
五 伊賀局亀菊
六 歩き白拍子

第五章 曲舞女
一 百万山姥の曲舞
二 曲舞の名手百万
三 百万の芸態
四 曲舞座の人々
五 その後の曲舞

第六章 瞽女と女芸人たち
一 『曾我物語』を語る瞽女
二 鳥追女・鳥追風俗
三 女猿楽

終わりにかえて──出雲の阿国の登場

あとがき

主要参考文献

「女性芸能の源流 傀儡子・曲舞・白拍子」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 神代の巫女から、平安の遊芸を彩る傀儡子(くぐつ)、遊女(あそびめ)、白拍子(しらびょうし)、猿楽へ続く室町期の曲舞女(くせまいめ)など、歌舞が男主導に移る近世の前までの女芸能者に文芸と史的文献から光を 神代の巫女から、平安の遊芸を彩る傀儡子(くぐつ)、遊女(あそびめ)、白拍子(しらびょうし)、猿楽へ続く室町期の曲舞女(くせまいめ)など、歌舞が男主導に移る近世の前までの女芸能者に文芸と史的文献から光をあてます。古体の歌謡がどう受け継がれてきたのか。筆者自ら能を舞うため「吉野静」「斑女」「山姥」などの演目に残る影響も語られます。芸で身を立てる --『更級日記』に描かれた夜の足柄山中でみごとな歌を披露する三人の遊女をはじめ、祇王や仏御前、静御前などの姿からは、妖艶かつ芸の奥深さに根差す力強さが伝わってきます。 …続きを読む
    Nonberg
    2020年11月21日
    10人がナイス!しています
  • 古事記のアメノウズメ、三輪山伝説、白拍子の静御前くらいしか予備知識がない状態で読んだが、更級日記とか山家集とか薄れてていた断片的な知識もつながっていってなかなかおもしろかった。能やら神楽やらまったく詳 古事記のアメノウズメ、三輪山伝説、白拍子の静御前くらいしか予備知識がない状態で読んだが、更級日記とか山家集とか薄れてていた断片的な知識もつながっていってなかなかおもしろかった。能やら神楽やらまったく詳しくないが、古典文学の延長で楽しめるか。 …続きを読む
    芙由
    2021年02月14日
    2人がナイス!しています
  • 古事記などの神事に始まり、主に中世に存在した女性芸能者たちについて。後白河法皇と今様、義経と静御前などの例を文献に観て、彼女達の地位や実態を考察。世阿弥らに影響を残し、やがて江戸の封建制度のなかに消え 古事記などの神事に始まり、主に中世に存在した女性芸能者たちについて。後白河法皇と今様、義経と静御前などの例を文献に観て、彼女達の地位や実態を考察。世阿弥らに影響を残し、やがて江戸の封建制度のなかに消えていく彼女達の存在を共感を持って見送る。 …続きを読む
    shou
    2015年02月08日
    2人がナイス!しています

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