日本人とキリスト教

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044094485
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日本人とキリスト教

  • 著者 井上 章一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年10月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
240
ISBN:
9784044094485

ふしぎなのはキリスト教か? 日本人か?

イエス・キリストの墓は青森県にある!?由比正雪はキリシタンだった!?近世から近代にかけて、日本ではキリスト教にまつわる多くの説が生まれては流布された。奇想天外な妄説・珍説の数々を、当時の人びとはなぜ紡ぎ出したのか。奔放で豊かな想像力を杖にして、キリスト教受容をめぐる諸説をたどり、教科書的な歴史の影に息づく人たちの想いから、歴史がつくられてゆく「現場の謎」を解明。歴史の面白さを再発見できる。 イエス・キリストの墓は青森県にある!?由比正雪はキリシタンだった!?近世から近代にかけて、日本ではキリスト教にまつわる多くの説が生まれては流布された。奇想天外な妄説・珍説の数々を、当時の人びとはなぜ紡ぎ出したのか。奔放で豊かな想像力を杖にして、キリスト教受容をめぐる諸説をたどり、教科書的な歴史の影に息づく人たちの想いから、歴史がつくられてゆく「現場の謎」を解明。歴史の面白さを再発見できる。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

文庫版へよせての、まえがき

第一章 幻想のネストリアン
アダムと空海
世界のなかの高野山
ダビデの神社と広隆寺
極東の受胎告知
岩倉遣外使節と遣唐使
祭天の古俗とキリスト教

第二章 異端の魔術
天草騒動と由比正雪
謀叛人あるいは、売国奴
魔術と宗教
大阪夏の陣
「救民」の旗とヨーロッパ
十字の紋章
江戸後期の精神史
脱亜論へいたるまで

第三章 仏教と神道と
江戸のアレクサンダー・ロマン
仏教異端説
アラビアへおよぶ仏教圏
地獄とインフェルノ
「仏法は吉利支丹の先達」か
豊葦原のアダムとイブ
禁教時代のグローバリズム

第四章 ユーラシアのなかで
日本人とユダヤ人
フランス・ルネッサンスの大奇人
プレスター・ジョンと聖トマス
聖ジョザファのゆくえ
世界はひとつ

主要参考文献
文庫版のあとがき──今後のキリスト教研究へむけて
解説  末木文美士

文庫版へよせての、まえがき

「日本人とキリスト教」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • いつものことながら、この人の博覧強記ぶりには驚く。もっとも、牽強付会といった傾向も無きにしも非ずだが。「まえがき」によれば、「(日本における)キリスト教受容史のあり方を、おいかけ」、そのことによって日 いつものことながら、この人の博覧強記ぶりには驚く。もっとも、牽強付会といった傾向も無きにしも非ずだが。「まえがき」によれば、「(日本における)キリスト教受容史のあり方を、おいかけ」、そのことによって日本社会を逆照射する(著者の言葉ではないが)というのが本書の目的ということになるのだろう。ただ、そうは言うものの網羅的に風呂敷を広げたかの感があり、多分に雑学的な印象も免れない。『京都ぎらい』を読んでからというもの、どうもこの人の語ることに妙なバイアスがかかってしまったようだ。以前はもっと素直に感嘆していた。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2019年06月25日
    358人がナイス!しています
  • 日本人とキリスト教がどのような関わりがあったかというより、歴史的な見解に基づくキリスト教受容とその諸説をたどるという感じの本でした。イエスの墓は青森にあるとか、仏教キリスト教起源説など、奇想天外な珍説 日本人とキリスト教がどのような関わりがあったかというより、歴史的な見解に基づくキリスト教受容とその諸説をたどるという感じの本でした。イエスの墓は青森にあるとか、仏教キリスト教起源説など、奇想天外な珍説が繰り広げられています。日本人のキリシタン観が見られると言ってもいいのかもしれません。近代のキリスト教解釈とその謎が伺えるのは興味深いところですが、本来のキリスト教と日本との関わりとは異なることが語られているということを念頭に置いて読むべきです。 …続きを読む
    優希
    2017年07月11日
    71人がナイス!しています
  • 日本人がキリスト教に対して如何なる思いを持ってきたかを説いた本。といっても教義的なものではなく、中心となっているのはあくまでイメージ。しょっぱなからキリストの墓が出てきて、思わずニヤリとしてしまいまし 日本人がキリスト教に対して如何なる思いを持ってきたかを説いた本。といっても教義的なものではなく、中心となっているのはあくまでイメージ。しょっぱなからキリストの墓が出てきて、思わずニヤリとしてしまいましたよ。その他にも空海と景教だとか、吉利支丹伴天連の変遷だとか、仏教キリスト教同根説、日ユ同祖論だとか興味深くない箇所は一箇所たりとも無かった。これを読むと日本人がキリスト教を論じるのは西洋との関わり合いにおいてなんだよなあ。根本をこちらに置くかあちらに置くかの違いで。仏教みたいに血肉化してないからかしら。 …続きを読む
    HANA
    2014年01月09日
    40人がナイス!しています

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