青い花

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年05月31日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
184
ISBN:
9784041104620

青い花

  • 著者 辺見 庸
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年05月31日
判型:
四六変形判
商品形態:
単行本
ページ数:
184
ISBN:
9784041104620

おお、神よ、この大災厄はまだ、まだつづくのですか――!?

あいつぐ大震災と戦火で、恋も家族も未来も、すべてをうしない鉄路を彷徨う男。哄笑、恐怖、愛、虚無……が卍にからみあう、現代黙示小説の大傑作!! あいつぐ大震災と戦火で、恋も家族も未来も、すべてをうしない鉄路を彷徨う男。哄笑、恐怖、愛、虚無……が卍にからみあう、現代黙示小説の大傑作!!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「青い花」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ????難解でぶっ飛んでる。初読み作家さんなので検索すると・・1944年生まれ 石巻市南浜町出身 第105回芥川賞(『自動起床装置』) 第16回中原中也賞(詩集『生首』) 第42回高見順賞(詩集『眼の海』)って・・。70才 ????難解でぶっ飛んでる。初読み作家さんなので検索すると・・1944年生まれ 石巻市南浜町出身 第105回芥川賞(『自動起床装置』) 第16回中原中也賞(詩集『生首』) 第42回高見順賞(詩集『眼の海』)って・・。70才で、このセンスはスゴイ!!  でも、わがんねぇ~。 …続きを読む
    百太
    2015年02月19日
    27人がナイス!しています
  • これはベケットだ。当て所なく彷徨する一人の男。時は不明、フクシマ以後、戦争の勃発した日本。崩壊する世界の中で、呪詛を吐きながらただ歩く男一人。抽象と具体の狭間。異化作用の本当の姿。青い花は存在しない。 これはベケットだ。当て所なく彷徨する一人の男。時は不明、フクシマ以後、戦争の勃発した日本。崩壊する世界の中で、呪詛を吐きながらただ歩く男一人。抽象と具体の狭間。異化作用の本当の姿。青い花は存在しない。きょうこも、ポラノンも存在しない。すべては虚無だ。だから? それでも人は生きる。死ぬ。具体を内包する虚無。主体のないメディアに翻弄され、矯正される思考。それにあらがう思考。ただ歩く。思考をだだ漏れさせながら、現実と幽玄の狭間で、それでもそれが現実だと思いこむように自らを仕向け。言葉は現実、歴史、夢、その全て。 …続きを読む
    ハチアカデミー
    2013年08月03日
    16人がナイス!しています
  • 戦争と震災で人の死体が転がっている線路に沿い、闇夜の中を公認の麻薬ポラノンを求めてひたすら歩いている。漢字をひらがなに置き換えて読みを滞らせる表現などは丸谷訳のユリシーズの手法に似、延々と地の文が続く 戦争と震災で人の死体が転がっている線路に沿い、闇夜の中を公認の麻薬ポラノンを求めてひたすら歩いている。漢字をひらがなに置き換えて読みを滞らせる表現などは丸谷訳のユリシーズの手法に似、延々と地の文が続くのもやはユリシーズのどこかの章のスタイルが思い浮かぶ。(巻末に参考資料として挙がっている)B29の大群により東京が焼き尽くされている時に、たった一機で適切機敏に攻撃を反復し敵機8機を撃墜撃破した偉勲を称える司令官の布告を「ほとんどすてき」と言う。馬鹿と言うよりいい。共感というか辺見氏への親しみが湧く。 …続きを読む
    やまはるか
    2020年10月05日
    10人がナイス!しています

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