闇の歴史、後南朝 後醍醐流の抵抗と終焉

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年06月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044092085
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闇の歴史、後南朝 後醍醐流の抵抗と終焉

  • 著者 森 茂暁
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年06月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784044092085

後醍醐天皇の子孫らの動静に着目した、歴史ファン必読の書

六十年におよぶ南北朝動乱。両朝合体後、皇位迭立を阻まれ、歴史の表舞台から姿を消した旧南朝の皇胤たちは、いかなる運命をたどったのか。陰謀に巻き込まれる者、再興の志を持つ者、さらに、三種の神器のひとつ、神璽を奪い去る事件をひきおこす者まで現れたのである。室町幕府の抱える矛盾や天皇家の闇を、少ない史料を丹念に集め実証。近・現代史にも影を落とすその歴史に光をあてる。新知見を盛り込んだ後南朝史の決定版。 六十年におよぶ南北朝動乱。両朝合体後、皇位迭立を阻まれ、歴史の表舞台から姿を消した旧南朝の皇胤たちは、いかなる運命をたどったのか。陰謀に巻き込まれる者、再興の志を持つ者、さらに、三種の神器のひとつ、神璽を奪い去る事件をひきおこす者まで現れたのである。室町幕府の抱える矛盾や天皇家の闇を、少ない史料を丹念に集め実証。近・現代史にも影を落とすその歴史に光をあてる。新知見を盛り込んだ後南朝史の決定版。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

 はじめに

序章 後南朝とは
後南朝史の沿革
後南朝と近代・現代
「後南朝」の用語
後南朝の皇胤たち

第一章 南北合体、一天平安
一、南北朝の動乱
南北朝時代概観
室町幕府と北朝
南朝の衰滅過程
二、南北朝の合体
南北和睦の試み
南北合体の条件
南北合体の真相

第二章 後亀山法皇とその周辺
一、後亀山法皇の身辺と待遇
二間本尊の返進
尊号宣下問題
一〇年後の述懐
後亀山、吉野へ
南朝勢力の決起
後亀山の嵯峨帰還と南朝皇胤
後亀山の和歌
後亀山の出家と薨去
二、一通の紙背文書から
『兼宣公記』の一紙背文書
この紙背文書の年次
大覚寺法皇
護聖院殿
近衛殿・一条殿・南方安濃
三、伊勢国司北畠氏
伊勢国司の系譜
北畠顕信・同顕能
北畠顕泰
北畠満雅

第三章 南朝皇胤と室町幕府
一、新帝擁立と後南朝
争乱の幕あけ
足利義量の病没
称光天皇の後継問題と呪詛事件
足利義持の没と義教の登場
足利持氏の動向
小倉宮出奔と新帝擁立
北畠満雅の蜂起
二、南方一流は断絶さるべし
恐怖の世
その後の小倉宮流
「南方一流は断絶さるべし」
三、恐怖政治の破綻
永享の乱
大覚寺義昭の事件
嘉吉の乱
足利義尊の擁立

第四章 禁闕の変
一、事件の概要
「禁闕の変」の呼称
大変の予兆
事件の発生と経過
二、事件の構造
与同者の顔ぶれ
事件の構造
三種の神器

第五章 長禄の変
一、文安から享徳期の南方の動向
紀伊北山の挙兵
梵勝・梵仲兄弟の逐電
忠義王の文書
後二条流木寺宮
二、事件の概要
「南方御退治条々」
事件の概要
上月満吉のこと
一宮・二宮
三、事件の構造
赤松家再興の企て
小寺・小川・越智

終章 後南朝の終焉
寛正年間の南朝皇胤
応仁・文明の乱と小倉宮
最後の史料所見

 おわりに

 後南朝史関係主要参考文献
 文庫版あとがき

「闇の歴史、後南朝 後醍醐流の抵抗と終焉」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 選書版で。再読。川上村に行ってみたいと思いつつ未だ果たせていない。応仁の乱まで南方の皇胤を担ぎ出そうとしていたのが驚き。伝承、フィクション的には自天王という名を聞いたことがあるけれど、この本にはない。 選書版で。再読。川上村に行ってみたいと思いつつ未だ果たせていない。応仁の乱まで南方の皇胤を担ぎ出そうとしていたのが驚き。伝承、フィクション的には自天王という名を聞いたことがあるけれど、この本にはない。どこに由来するのだろう。やはり赤松が面白い。嘉吉の乱の後、満祐の弟が乱後倭寇になったとか! (その後日本に戻って討たれた) …続きを読む
    Hiroh
    2024年10月08日
    28人がナイス!しています
  • 南朝は敗者で主体的に記録した文献はなく、彼らを知るには第三者が記録した内容を寄せ集めるしかない。そんな後南朝の歴史を丁寧に解き明かし組み立てる作者の研究姿勢は素晴らしかった。南朝はジリ貧な状況だったわ 南朝は敗者で主体的に記録した文献はなく、彼らを知るには第三者が記録した内容を寄せ集めるしかない。そんな後南朝の歴史を丁寧に解き明かし組み立てる作者の研究姿勢は素晴らしかった。南朝はジリ貧な状況だったわけだが、高貴な血を引いているだけに利用価値がある。そのため幕府の対抗勢力は後南朝の皇胤を担ぎ出して旗頭とし何度か混乱も起こる。義満と義持は彼らを取り込もうとし、義教は絶やそうとした。それでも何度も再起の動きを見せるのは後南朝の矜持だろうか。弱小勢力ながら中央の政治と無縁ではない後南朝の姿がわかり勉強になった …続きを読む
    qwer0987
    2022年11月12日
    8人がナイス!しています
  • 大覚寺統から南北朝合一までの概略はあり、その後が本題。後亀山天皇のもとでの南北朝合一の取り決めと、その結果としての嵯峨大覚寺入り。その段階で、すでに扈従した皇族・公家が確定されているわけでもない、とい 大覚寺統から南北朝合一までの概略はあり、その後が本題。後亀山天皇のもとでの南北朝合一の取り決めと、その結果としての嵯峨大覚寺入り。その段階で、すでに扈従した皇族・公家が確定されているわけでもない、というあたりに南朝研究の難しさがある。その後、室町幕府内の動揺が起こるたびに、南朝皇胤が擁立され、応仁の乱という戦国期の始まりまでその流れが続いていったことがわかる。その中でも、禁闕の変と長禄の変が取り上げられる。 …続きを読む
    feodor
    2020年05月09日
    6人がナイス!しています

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