歌集 てのひらを燃やす

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年05月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
168
ISBN:
9784046527271

歌集 てのひらを燃やす

  • 著者 大森 静佳
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年05月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
168
ISBN:
9784046527271

とどまっていたかっただけ風の日の君の視界に身じろぎもせず

「待ち焦がれた恋歌の登場」と評され、京都大学在学中に角川短歌賞を受賞した著者、待望の第一歌集。受賞作品を含む274首を収める。俵万智『サラダ記念日』から四半世紀。短歌の“現在”がここにある。 「待ち焦がれた恋歌の登場」と評され、京都大学在学中に角川短歌賞を受賞した著者、待望の第一歌集。受賞作品を含む274首を収める。俵万智『サラダ記念日』から四半世紀。短歌の“現在”がここにある。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「歌集 てのひらを燃やす」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 著者の大学時代の詠まれた第一歌集。ほとんどが相聞歌であるが、著者の言う、「詠うことは自らの手を燃やす様な静けさの行為であろう」とある様に淡々として詠んだ歌が多かった。好きな歌は【かなしみはいつも怒りを 著者の大学時代の詠まれた第一歌集。ほとんどが相聞歌であるが、著者の言う、「詠うことは自らの手を燃やす様な静けさの行為であろう」とある様に淡々として詠んだ歌が多かった。好きな歌は【かなしみはいつも怒りを追い越して水田の面(も)に輪を落とす雨】【われの生まれる前のひかりが雪に差す七つの冬が君にありき】【雨脚が細くなりゆくつたなさにふたりはひとりよりもしずかだ】【しばらくは眼という水面に葉影映して君を待ちたり】【歯をあてた場所からやがて腐りゆく林檎のような言葉告げたり】 …続きを読む
    KEI
    2022年06月17日
    32人がナイス!しています
  • 天気や動植物の歌が印象的。言葉そのものに温度はなくても、読んだ側がそれぞれの歌に温度を感じられればいいのだと思った。 天気や動植物の歌が印象的。言葉そのものに温度はなくても、読んだ側がそれぞれの歌に温度を感じられればいいのだと思った。
    mer
    2021年01月07日
    14人がナイス!しています
  • 「これが最後と思わないまま来るだろう最後は 濡れてゆく石灯籠」「透けながらいつか崩れてゆく影を抜け殻に蝉たちは残せり」「言葉より声が聴きたい初夏のひかりにさす傘、雨にさす傘」「合歓の辺に声を殺して泣い 「これが最後と思わないまま来るだろう最後は 濡れてゆく石灯籠」「透けながらいつか崩れてゆく影を抜け殻に蝉たちは残せり」「言葉より声が聴きたい初夏のひかりにさす傘、雨にさす傘」「合歓の辺に声を殺して泣いたこと 殺しても戻ってくるから声は」 …続きを読む
    小葉
    2013年09月20日
    7人がナイス!しています

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