キリン

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年06月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784041008768
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キリン

  • 著者 山田 悠介
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年06月21日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784041008768

切なさ120%!! いちばん切ない山田悠介作品が待望の文庫化!

天才精子バンクで生まれた兄弟――兄は天才数学者の道を歩むが、弟の麒麟は「失敗作」として母と兄から見捨てられてしまう。孤島に幽閉されても家族の絆を信じる麒麟の前に、運命が残酷に立ちはだかる! 天才精子バンクで生まれた兄弟――兄は天才数学者の道を歩むが、弟の麒麟は「失敗作」として母と兄から見捨てられてしまう。孤島に幽閉されても家族の絆を信じる麒麟の前に、運命が残酷に立ちはだかる!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「キリン」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 優生学、聞こえはいいが,危ない。精子バンクも一見妥当なようで,妖しい思惑が動く。建前と本音、現実と理想。複雑さを考慮しない一面的な者の見方の危うさ。だから何が言いたかったのかが鍵かも。麒麟の家族愛が、 優生学、聞こえはいいが,危ない。精子バンクも一見妥当なようで,妖しい思惑が動く。建前と本音、現実と理想。複雑さを考慮しない一面的な者の見方の危うさ。だから何が言いたかったのかが鍵かも。麒麟の家族愛が、うまく全体を支えられなかったところに、優生学の危うさを象徴しようとしているのかもしれない。天才的能力を発揮したのが、凡人の遺伝子を引き継いだ子らだった。 …続きを読む
    kaizen@名古屋de朝活読書会
    2013年09月23日
    171人がナイス!しています
  • ★★★★★★☆☆☆☆優生思想を皮肉った山田悠介のSF長編。優秀な遺伝子のみを扱うジーニアスバンクを通じて生まれた兄・秀才と弟・麒麟。驚異的な知能を有する兄とは裏腹に5歳にして成長が止まった麒麟は〝失敗作〟の烙印を ★★★★★★☆☆☆☆優生思想を皮肉った山田悠介のSF長編。優秀な遺伝子のみを扱うジーニアスバンクを通じて生まれた兄・秀才と弟・麒麟。驚異的な知能を有する兄とは裏腹に5歳にして成長が止まった麒麟は〝失敗作〟の烙印を押され…。我が子を自分のステータスとしか捉えられない親達に苛立ちつつも、これに近いことが現に行われているという事実に戦慄する。突然現れたシミと止まった成長の因果関係はもっと説明があってもよかった。多くの人はこの作品をBad Endと捉えるかもしれないが、崩壊した家族に最後に萌した〝救い〟を感じた。 …続きを読む
    イアン
    2022年12月16日
    110人がナイス!しています
  • 2016年456冊め。冒頭の人工授精や陣痛の現実味がない描写に失笑しながら読み始めたが、物語のプロットはおもしろい。現実でも虐待はきょうだい間で「される者/されない者」の差が出た時により増悪化する傾向がある 2016年456冊め。冒頭の人工授精や陣痛の現実味がない描写に失笑しながら読み始めたが、物語のプロットはおもしろい。現実でも虐待はきょうだい間で「される者/されない者」の差が出た時により増悪化する傾向があるものだ。麒麟やほかの子ども達を「学校」に引き取る際に、計画の失敗を認めて全ての子ども達へ対処すればよかったのにと思ってしまう。秀才以外の天才の活躍ぶりがほとんど描かれなかったので、後半で反発を受けるまでの間に世間でどのような受け取り方をされていたのかもう少し知りたかった。なんにせよ優生思想は恐ろしい。 …続きを読む
    扉のこちら側
    2016年06月23日
    101人がナイス!しています

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