銀の匙

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2014年06月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784041013380

銀の匙

  • 著者 中 勘助
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2014年06月20日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784041013380

夏目漱石が手放しで称賛した、錆びることない永遠の文学(解説 川上弘美)

書斎の小箱に昔からある銀の匙。それは、臆病で病弱な「私」が口に薬を含むことができるよう、伯母が探してきてくれたものだった。成長していく「私」を透明感ある文章で綴った、大人のための永遠の文学。 書斎の小箱に昔からある銀の匙。それは、臆病で病弱な「私」が口に薬を含むことができるよう、伯母が探してきてくれたものだった。成長していく「私」を透明感ある文章で綴った、大人のための永遠の文学。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「銀の匙」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 途中まで退屈だったが学校上がった頃から盛り上がり読み進んだ。この病弱で繊細な主人公を根気強く育てる伯母に脱帽。私ならノイローゼ(笑)。そしてこの子がたくまくしくなっていく様が清々しく、自然、祭り、人間 途中まで退屈だったが学校上がった頃から盛り上がり読み進んだ。この病弱で繊細な主人公を根気強く育てる伯母に脱帽。私ならノイローゼ(笑)。そしてこの子がたくまくしくなっていく様が清々しく、自然、祭り、人間模様、玩具や遊びとか、煽りすぎない素朴な表現がとても素敵。しかし昔の子供社会はいじめからかい仲間はずれ多く女子は学歴主義で結構辛辣だな〜。「私はいつになく喜んで昼飯をたべてたのにおりあしくむこうから人がきたものですぐさま箸をほうりだして もう帰る といいだした。生きもののうちでは人間がいちばんきらいだった。」 …続きを読む
    そる
    2021年06月18日
    357人がナイス!しています
  • 文庫本の装丁の清々しさに惹かれて手にとった。病弱で人嫌いの少年が幼児から青年に成長するまでを描いた物語。少年の目線で物語は語られており、ひとつひとつの描写が精緻でとても美しい。節目、節目での大切な人の 文庫本の装丁の清々しさに惹かれて手にとった。病弱で人嫌いの少年が幼児から青年に成長するまでを描いた物語。少年の目線で物語は語られており、ひとつひとつの描写が精緻でとても美しい。節目、節目での大切な人の出会いの出来事が少年を少しずつ成長させていく。解説の川上弘美さんが言われる通り美という武器を持った冒険記である。 …続きを読む
    ゴンゾウ@新潮部
    2017年06月11日
    102人がナイス!しています
  • 主人公の少年は神田の生まれだが、それをとても不幸だと嘆いている、つまり下町の威勢のいい気風と、自分の気弱な性格が合わないのである。「私のような者が神田のまんなかに生まれたのは河童が沙漠で孵ったよりも不 主人公の少年は神田の生まれだが、それをとても不幸だと嘆いている、つまり下町の威勢のいい気風と、自分の気弱な性格が合わないのである。「私のような者が神田のまんなかに生まれたのは河童が沙漠で孵ったよりも不都合なことであった」と、読んでいるほうがこの子は大丈夫かなあ?と心配になるほどだが、しかしそんな弱さをいつも温かく受け止めてくれるのが伯母さんなのであり、いつでも一所懸命で、とことん少年を愛しました。この愛情が少年の記憶を照らす、かけがえのない光になっているのであった。 …続きを読む
    オリックスバファローズ
    2018年04月15日
    89人がナイス!しています

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