悲歌

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041006535
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悲歌

  • 著者 中山 可穂
  • デザイン 角川書店装丁室 大武尚貴
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
256
ISBN:
9784041006535

わずかでも欠けた愛なら欲しくない――結晶度200%の、焔たつ恋愛小説!

音楽家の忘れ形見と愛弟子の報われぬ恋「蝉丸」。隅田川心中した少女とその父の後日譚「隅田川」。変死した作家の凄絶な愛「定家」。能に材を採り、狂おしく痛切な愛のかたちを浮かび上がらせる現代能楽集。 音楽家の忘れ形見と愛弟子の報われぬ恋「蝉丸」。隅田川心中した少女とその父の後日譚「隅田川」。変死した作家の凄絶な愛「定家」。能に材を採り、狂おしく痛切な愛のかたちを浮かび上がらせる現代能楽集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「悲歌」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 能をモチーフにした3つの短篇。中でも「隅田川」が一番好き。原色の赤が溢れる。抜身の日本刀のような真剣で激しすぎる愛を描けば当代一の中山可穂さん。どんな形であれいつか新作を読みたいです。命有る限り待ちまし 能をモチーフにした3つの短篇。中でも「隅田川」が一番好き。原色の赤が溢れる。抜身の日本刀のような真剣で激しすぎる愛を描けば当代一の中山可穂さん。どんな形であれいつか新作を読みたいです。命有る限り待ちましょう。 …続きを読む
    巨峰
    2013年02月11日
    48人がナイス!しています
  • 中山可穂というと痛いほど切ない恋の話を書く人、というイメージだったので、おっさん主体の最初の何編かに感情移入できず、長いこと読みかけのままだった。最後の蝉丸は家族を失った天才声楽家の美少年と、彼を支え 中山可穂というと痛いほど切ない恋の話を書く人、というイメージだったので、おっさん主体の最初の何編かに感情移入できず、長いこと読みかけのままだった。最後の蝉丸は家族を失った天才声楽家の美少年と、彼を支えた青年のラブストーリーで、ケッヘルの習作ぽい。ようやく中山可穂感が出てきたんだけど、なんか、いつもより構成が今ひとつな気がする。これだけ大事な人がいるのに何故別の人と結婚しようとするのかさっぱりわからない。カンボジアで二人が再会できますように。そして末永く一緒にいられますように。 …続きを読む
    ゆいまある
    2018年12月09日
    45人がナイス!しています
  • 『短歌においては定型という枠組みが枷ではなく翼になるように、原曲の存在は私を縛るのではなくかえってのびのびと表現の幅をふくらませてくれたのです』能楽をモチーフにした3編。どの話も印象深く、好きだと思わ 『短歌においては定型という枠組みが枷ではなく翼になるように、原曲の存在は私を縛るのではなくかえってのびのびと表現の幅をふくらませてくれたのです』能楽をモチーフにした3編。どの話も印象深く、好きだと思わせる。あとがきをもって中山さんの言葉が届き、ますます見失いたくない作家さんの一人になりました。紙の本のこれから。読みたい本が絶版だったり。一冊の本が届く奇跡を最近、特に感じます。でも私は中山さんの作品に何度も何度もあいたいので、まためぐりあえるその奇跡を信じて、この宇宙の片隅で星が煌めくその時を待っています。 …続きを読む
    紅香@とにかく積読減らします💦
    2014年12月31日
    37人がナイス!しています

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