言葉の流星群

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年08月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041009680
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言葉の流星群

  • 著者 池澤 夏樹
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年08月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
320
ISBN:
9784041009680

やわらかい筆致で自然を愛した詩人に肉薄、美しき詩論集。

残された膨大なテクストを丁寧に、透徹した目で読み進むうちに見えてくる賢治の生の姿。突然のヨーロッパ志向、仏教的な自己犠牲など、わかりにくいとされる賢治の詩を、詩人の目で読み解く。 残された膨大なテクストを丁寧に、透徹した目で読み進むうちに見えてくる賢治の生の姿。突然のヨーロッパ志向、仏教的な自己犠牲など、わかりにくいとされる賢治の詩を、詩人の目で読み解く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「言葉の流星群」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 宮沢賢治一色の評論というか池澤さんが宮沢賢治の詩から受けた印象あるいは感情の波をご自分の言葉でさらなる作品に転化しているような感じを受けました。どのような選択で賢治の詩を選んでいるのかはあまりわかりま 宮沢賢治一色の評論というか池澤さんが宮沢賢治の詩から受けた印象あるいは感情の波をご自分の言葉でさらなる作品に転化しているような感じを受けました。どのような選択で賢治の詩を選んでいるのかはあまりわかりませんが、賢治ファンの方にはたまらない作品であるという気がします。この題名にも私は池澤さんの賢治への思いが込められている感じがしました。 …続きを読む
    KAZOO
    2015年10月14日
    118人がナイス!しています
  • 池澤夏樹の宮沢賢治の作品に対する評論でした。「宮沢賢治は遠くのことを書くのは得意だったが近くのことを書くのは苦手だった。だから生きものを登場させた童話を書いた」という表現は当たっていると思いました。ま 池澤夏樹の宮沢賢治の作品に対する評論でした。「宮沢賢治は遠くのことを書くのは得意だったが近くのことを書くのは苦手だった。だから生きものを登場させた童話を書いた」という表現は当たっていると思いました。また当時の作家はほとんど東京に住んで東京の物語を書きましたが、宮沢賢治は岩手を書いた異色の作家だったというのは初耳でした。私は最近、新潮文庫と角川文庫の宮沢賢治の作品を全て読みました。「言葉の流星群」は宮沢賢治の詩と童話が数多く出てくるので私にとってちょうどいいタイミングでこの作品を読めたと感じました。 …続きを読む
    クプクプ
    2021年10月17日
    83人がナイス!しています
  • 「伝記的な読み方をすると才能が生活のサイズまで縮んでしまう、だから純粋にテクスト群だけを読んで行こうと、そのために『ケンジさん』と呼ばせてもらう」と前書きして始まる池澤氏の賢治考。自然と人間との関係を 「伝記的な読み方をすると才能が生活のサイズまで縮んでしまう、だから純粋にテクスト群だけを読んで行こうと、そのために『ケンジさん』と呼ばせてもらう」と前書きして始まる池澤氏の賢治考。自然と人間との関係を正しく理解しその上でどう生きるべきかを考え続けた賢治。作品は生前には評価されなかったが、今の私達には突き刺さる。「世の矛盾を悟り成熟する事を拒んだ彼のイノセントが、童話と言う形を取らざるを得なかった」。確かに、どこかで大人になる事、清濁合わせ飲むことに拒否感を感じる人が賢治の作品に共感を抱くのかもしれない。 …続きを読む
    chantal(シャンタール)
    2021年07月31日
    78人がナイス!しています

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