山の人生

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044083106
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山の人生

  • 著者 柳田 国男
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年01月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
224
ISBN:
9784044083106

山の神秘、人々の悲劇を辿った代表作!

山で暮らす人々に起こった悲劇や不条理、山の神の嫁入りや神隠しなどの怪奇談、天狗や山男にまつわる人々の宗教生活。山間に埋もれた人生の記録や伝承の起源などを、実地をもって精細に例証し、透徹した視点でつづる。名作『遠野物語』と対をなす代表作。
解説・山折哲雄
山で暮らす人々に起こった悲劇や不条理、山の神の嫁入りや神隠しなどの怪奇談、天狗や山男にまつわる人々の宗教生活。山間に埋もれた人生の記録や伝承の起源などを、実地をもって精細に例証し、透徹した視点でつづる。名作『遠野物語』と対をなす代表作。
解説・山折哲雄

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

自序

一 山に埋もれたる人生ある事
二 人間必ずしも住家を持たざる事
三 凡人遁世の事
四 稀に再び山より還る者ある事
五 女人の山に入る者多き事
六 山の神に嫁入りすという事
七 町にも不思議なる迷子ありし事
八 今も少年の往々にして神に隠さるる事
九 神隠しに遭いやすき気質あるかと思う事
一〇 小児の言によって幽界を知らんとせし事
一一 仙人出現の理由を研究すべき事
一二 大和尚に化けて廻国せし狸の事
一三 神隠しに奇異なる約束ありし事
一四 ことに若き女のしばしば隠されし事
一五 生きているかと思う場合多かりし事
一六 深山の婚姻の事
一七 鬼の子の里にも産まれし事
一八 学問はいまだこの不思議を解釈し得ざる事
一九 山の神を女性とする例多き事
二〇 深山に小児を見るという事
二一 山姥を妖怪なりとも考え難き事
二二 山女多くは人を懐かしがる事
二三 山男にも人に近づかんとする者ある事
二四 骨折り仕事に山男を傭いし事
二五 米の飯をむやみに欲しがる事
二六 山男が町に出で来たりし事
二七 山人の通路の事
二八 三尺ばかりの大草履の事
二九 巨人の足跡を崇敬せし事
三〇 これは日本文化史の未解決の問題なる事
 注釈1

山人考
 注釈2

解説   山折哲雄
索引

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「山の人生」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 柳田の「遠野物語」と対をなす代表作だそうです。再読なのですがあまり覚えていません。最近あるコミック(「鬼滅の刃」)と関連ある作品ということで読みました。30の話が収められていて(ひとつの話が4~5ページです) 柳田の「遠野物語」と対をなす代表作だそうです。再読なのですがあまり覚えていません。最近あるコミック(「鬼滅の刃」)と関連ある作品ということで読みました。30の話が収められていて(ひとつの話が4~5ページです)山で生活をしていた人々の話がかなり具体的に語られています。いまの日本ではこのような人々がいたということは信じられないのでしょう。 …続きを読む
    KAZOO
    2023年07月08日
    103人がナイス!しています
  • 生々しい「遠野物語」の発展編と言っていい。一つは、怪談や迷信と一線を画す口承文学が、歴史を遡って始原の姿を探るという研究に発展したという意味で。二つは、遠野物語の山人に、山姥や天狗、神隠や鬼子を加え、 生々しい「遠野物語」の発展編と言っていい。一つは、怪談や迷信と一線を画す口承文学が、歴史を遡って始原の姿を探るという研究に発展したという意味で。二つは、遠野物語の山人に、山姥や天狗、神隠や鬼子を加え、この口承の背景に日本民族と異なる先住民族=縄文人の生き残り、実在を論証しているという意味で。本書では既に絶滅したと言い切っているが、若い頃は現存を信じていたという。その民族は外見からして、顔が赤く背が高く言語が違う明らかな異民族。これでもかという例証の積み重ねに、山の奥に今でもいるのではないかと思ってしまう。 …続きを読む
    翔亀
    2015年10月17日
    57人がナイス!しています
  • 何度目かわからない再読。読む度に「山」というのは日本人にとって近くて遠い異界だったのだな、と思い知らされる。冒頭の二つの人間苦の記録は、初読の時以来題名を見るたびに思い出す。一般的には山人の実在を考証 何度目かわからない再読。読む度に「山」というのは日本人にとって近くて遠い異界だったのだな、と思い知らされる。冒頭の二つの人間苦の記録は、初読の時以来題名を見るたびに思い出す。一般的には山人の実在を考証した初期民俗学の重要な書物なのだろうが、個人的には天狗や山人、山の神への嫁入り、山に魅入られた人々等、山に関する奇譚集として読めた。怪異、幻想文学に興味があるなら必読の一冊だと思う。それにしても収められた数多くのエピソード全てが、『遠野物語』と同じくどことなく懐かしい輝きを放っているように感じられる。 …続きを読む
    HANA
    2014年03月29日
    54人がナイス!しています

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