古典基礎語の世界 源氏物語のもののあはれ

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044071035
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古典基礎語の世界 源氏物語のもののあはれ

  • 編・著 大野 晋
  • カバーデザイン 芦澤 泰偉
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年08月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
304
ISBN:
9784044071035

古典語の豊かさ・奥深さに驚く!

「もの言ひ」「もの思ひ」「もの寂し」「ものものし」。『源氏物語』に現れる「モノ」という言葉は、場面に応じていくつもの意味をもっている。作者・紫式部の真意を、私たちはどれだけ正しく理解していただろうか――。日本語の散文が発達しはじめた平安時代の「モノ」を、日本語学の視点から再検討。正確な意味の把握によって、人々の暮らし、運命のとらえ方、恐怖の対象までも明らかにする。古典の奥深さと魅力を言葉から味わう。 「もの言ひ」「もの思ひ」「もの寂し」「ものものし」。『源氏物語』に現れる「モノ」という言葉は、場面に応じていくつもの意味をもっている。作者・紫式部の真意を、私たちはどれだけ正しく理解していただろうか――。日本語の散文が発達しはじめた平安時代の「モノ」を、日本語学の視点から再検討。正確な意味の把握によって、人々の暮らし、運命のとらえ方、恐怖の対象までも明らかにする。古典の奥深さと魅力を言葉から味わう。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

はじめに

1 「世間のきまり」というモノ
ものちかし・ものとほし
ものいひ
ものゑんじ
ものいみ
ものまめやか
ちょっとひと休み1 紫式部とその夫藤原宣孝

2 「儀式、行事」というモノ
ものみ
ものす
ものものし
ちょっとひと休み2 紫式部と藤原道長

3 「運命、動かしがたい事実・成り行き」というモノ
ものこころぼそし
ものさびし
ものし
ものうし
ものおもひ
ちょっとひと休み3 『蜻蛉日記』の著者の話(一)
ものわすれ
ものを
ものがたり
もののあはれ
ちょっとひと休み4 『蜻蛉日記』の著者の話(二)

4 「存在」というモノ
奈良時代
平安時代
ちょっとひと休み5 ナマメカシの話

5 「怨霊」というモノ

おわりに

増補
もののひめぎみ
もののね・もののじゃうず・もののくさはひなど
もののこころ
もののむくい・もののいろ・もののさとし
もののけしき
ものはかなし
ものきよげ
もののべ・もののぐ・もののふ

索引

「古典基礎語の世界 源氏物語のもののあはれ」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 今年(2023年)は、日頃からそうしたいと思って止まなかった『源氏物語を原文で読む』を実行したいと思います。そう思ったのは大野晋さんのこの名著を読んでしまったからで、この本を読んでいるのといないのとでは、源 今年(2023年)は、日頃からそうしたいと思って止まなかった『源氏物語を原文で読む』を実行したいと思います。そう思ったのは大野晋さんのこの名著を読んでしまったからで、この本を読んでいるのといないのとでは、源氏物語の理解がまるで違うと断言いたします。よく源氏物語は「もののあはれ(本居宣長)」と言われますが、では実際に「モノ」が付く単語をどう現代語訳するのか、とことんまで突き詰めて紹介しています。例として「ものちかし」と「ちかし」、「ものおもひ」と「おもひ」の違いなどなど。とにかくモノすごい本でした。 …続きを読む
    内藤銀ねず
    2023年01月02日
    20人がナイス!しています
  • 何となく流れでわかった気がしていた単語1つをつきつめて、その語の意味を考える。学者つてすごいなあと思う。「何となく」では掴みきれていなかった言葉の意味をわかった上で読むと、文章がまた違ってくる。源氏物語 何となく流れでわかった気がしていた単語1つをつきつめて、その語の意味を考える。学者つてすごいなあと思う。「何となく」では掴みきれていなかった言葉の意味をわかった上で読むと、文章がまた違ってくる。源氏物語を原文で読みたい気持ちがまた強くなりました。 …続きを読む
    紫草
    2019年09月11日
    7人がナイス!しています
  • 古典で多く出ている「もの」と言う言葉、ものいひ・ものおもひ・もの寂し・ものものし・もののあはれ等々を我々は深く読んで源氏物語を読んでいるのでしょうか? 日本語学者の著者がこの「モノ」と言う言葉の多様性と 古典で多く出ている「もの」と言う言葉、ものいひ・ものおもひ・もの寂し・ものものし・もののあはれ等々を我々は深く読んで源氏物語を読んでいるのでしょうか? 日本語学者の著者がこの「モノ」と言う言葉の多様性と文脈による表現の違いや深さ・広さを論じています 物そのものを表す場合や決まりや行事、季節、怨霊、存在、運命までも表現していることが他の様々な古典文学の原文文章をも引用して解説してくれています 原文の言葉の意味が一つ理解できれば面白さが深まると良く言われますがやはり真に楽しむのは原文だと改めて感じた著書です …続きを読む
    maekoo
    2020年07月06日
    4人がナイス!しています

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