歌集 歳月の気化

歌集 歳月の気化

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年12月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
220
ISBN:
9784048764261

歌集 歳月の気化

  • 著者 阪森 郁代
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年12月01日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
220
ISBN:
9784048764261

歳月の帰化を思へり午睡より覚めて肌には藺草(ゐぐさ)がにほふ

社会の大きな出来事も、身辺の小さな出来事 もまるで帰化していくように忘れられていく時代 。それだけに歌に託してのこしておきたいという 思いは以前にも増して強くなった―待望の第七歌集。 社会の大きな出来事も、身辺の小さな出来事 もまるで帰化していくように忘れられていく時代 。それだけに歌に託してのこしておきたいという 思いは以前にも増して強くなった―待望の第七歌集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「歌集 歳月の気化」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 歌集タイトルは次の歌から。「歳月の帰化を思へり午睡より覚めて肌には藺草(ゐぐさ)がにほふ」 社会の大きな出来事も、身辺の小さな出来事もまるで帰化していくように忘れられていく時代 。それだけに歌に託しての 歌集タイトルは次の歌から。「歳月の帰化を思へり午睡より覚めて肌には藺草(ゐぐさ)がにほふ」 社会の大きな出来事も、身辺の小さな出来事もまるで帰化していくように忘れられていく時代 。それだけに歌に託してのこしておきたいという思いは以前にも増して強くなったという。 …続きを読む
    双海(ふたみ)
    2023年10月06日
    9人がナイス!しています
  • 「初めての、と言ひかけて口ごもるその場かぎりのやうで風花」・「静けさを啄ばむのみの秒針は冬の日差しの届かぬ位置に」・「夏の日に背を向けてゐる向日葵の何も起こりはしない前触れ」・「ヨブ記から少しはみ出す 「初めての、と言ひかけて口ごもるその場かぎりのやうで風花」・「静けさを啄ばむのみの秒針は冬の日差しの届かぬ位置に」・「夏の日に背を向けてゐる向日葵の何も起こりはしない前触れ」・「ヨブ記から少しはみ出す付箋あり花水木すでに花期を終へたり」・「それぞれの朝をうべなふ鰯(サーディン)にはレモンの呪文 ほんの数滴」・「歳月の気化を思へり午睡より覚めて肌には藺草がにほふ」・「物語のなかに降る雨 〈gentle rain〉 は 〈恵みの雨〉 と訳されて降る」・「八月の日照りのあとに実を結ぶ花であること他者であること」 …続きを読む
    ダイキ
    2022年03月11日
    6人がナイス!しています

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