親鸞と聖徳太子

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2018年09月08日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
240
ISBN:
9784040820286
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親鸞と聖徳太子

  • 著 島田 裕巳
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2018年09月08日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
240
ISBN:
9784040820286

なぜ親鸞は師・法然とは違う聖徳太子の生き方を選んだのか

日本で一番信者数の多い浄土真宗。宗祖・親鸞の浄土教信仰は、法然から教えられたものではあったが、あくまで出家の立場を保ち、しかも戒律を厳格に守った法然は自らの生き方のモデルにはなり得なかった。六角堂に籠もる以前から、あるいはその時点から、聖徳太子に対する信仰が親鸞に存在したなら、、非僧非俗の聖徳太子こそが親鸞の生き方のモデルといえる。80歳を超えてから、親鸞は法然の教えを『西方指南抄』につづるとともに、聖徳太子を讃える和讃を作り続けた。それは、自らの信仰の根本を改めて認識する作業であった。親鸞の信仰は、法然からだけ与えられたものではなく、日本仏教の基礎を築いた聖徳太子こそ、その核心に位置づけられていたのだ。親鸞が残した和讃や妻・恵信尼の手紙、『本願寺聖人伝絵』などから、浄土真宗の源流には聖徳太子の存在があることを読み解いていく。
日本で一番信者数の多い浄土真宗。宗祖・親鸞の浄土教信仰は、法然から教えられたものではあったが、あくまで出家の立場を保ち、しかも戒律を厳格に守った法然は自らの生き方のモデルにはなり得なかった。六角堂に籠もる以前から、あるいはその時点から、聖徳太子に対する信仰が親鸞に存在したなら、、非僧非俗の聖徳太子こそが親鸞の生き方のモデルといえる。80歳を超えてから、親鸞は法然の教えを『西方指南抄』につづるとともに、聖徳太子を讃える和讃を作り続けた。それは、自らの信仰の根本を改めて認識する作業であった。親鸞の信仰は、法然からだけ与えられたものではなく、日本仏教の基礎を築いた聖徳太子こそ、その核心に位置づけられていたのだ。親鸞が残した和讃や妻・恵信尼の手紙、『本願寺聖人伝絵』などから、浄土真宗の源流には聖徳太子の存在があることを読み解いていく。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

序    親鸞の聖徳太子信仰
第1章 聖徳太子は実在しなかった!?
第2章 聖徳太子の実像と虚像
第3章 法隆寺は何を語っているのか
第4章 種としての聖徳太子
第5章 日本仏教は聖徳太子からはじまる
第6章 親鸞の信仰の源流に聖徳太子がある

「親鸞と聖徳太子」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 親鸞が聖徳太子を尊敬していたのは有名な話です。しかし、太子が信奉した「法華経」について親鸞が沈黙したのは何故か?親鸞の著書には皆無と言ってよいほど法華経の記述がなく、疑問を持つ人も多いと思います。私も 親鸞が聖徳太子を尊敬していたのは有名な話です。しかし、太子が信奉した「法華経」について親鸞が沈黙したのは何故か?親鸞の著書には皆無と言ってよいほど法華経の記述がなく、疑問を持つ人も多いと思います。私も以前、その辺は気になった事がありました。本書の答えは「聖なるものを目指しながら俗の世界を生き抜く」という在り方を親鸞が聖徳太子に求めたからというもの。親鸞は教えは法然に心酔しつつ、教えの実践モデルを在家であった聖徳太子に求めたのでは?と島田氏は指摘します。島田氏はあまり好きじゃないけど、この本は良かった。 …続きを読む
    ホシ
    2018年11月25日
    18人がナイス!しています
  • タイトルに惹かれて衝動買い。親鸞の信仰の原点に聖徳太子と聞いて、川崎大師にも何故か太子堂があったことを思い出し、日本の仏教の原点には聖徳太子がおられることを、本書を読んで納得。法隆寺金堂の壁画の分析と タイトルに惹かれて衝動買い。親鸞の信仰の原点に聖徳太子と聞いて、川崎大師にも何故か太子堂があったことを思い出し、日本の仏教の原点には聖徳太子がおられることを、本書を読んで納得。法隆寺金堂の壁画の分析と聖徳太子との関わりが論じられ、法華経を重んじた聖徳太子の姿が明確になる。その名前が歴史の教科書から抹殺されてしまいそうな現代だけど、以下に神格化されようと、日本の仏教、歴史を見つめるときにはなくてはならない存在であることは確か。浄土真宗の家に生まれた自分としてはより歴史、ルーツの理解が深まったように思う。 …続きを読む
    KAN
    2020年10月20日
    5人がナイス!しています
  • これは難解だ。仏教を日本に広めるきっかけとなった人物が聖徳太子であるが、皇太子という立場にあり日本の律令国家の基礎を作ったといわれているのに、その存在さえ不明瞭である。また親鸞も聖徳太子を師として仰い これは難解だ。仏教を日本に広めるきっかけとなった人物が聖徳太子であるが、皇太子という立場にあり日本の律令国家の基礎を作ったといわれているのに、その存在さえ不明瞭である。また親鸞も聖徳太子を師として仰いだにもかかわらず「教行信証」にも一言も言及していない。さらに最高の仏典として「法華経」を讃えているのだが、親鸞は沈黙したまま。親鸞もかなり謎が多い人物であり、さらに聖徳太子は伝説の人物。著者の島田裕巳氏は宗教学者として懸命にその関係性を解明しようとしてるが素人の私は太刀打ちできない。誰か優しく解説して~。 …続きを読む
    すうさん
    2018年10月13日
    2人がナイス!しています

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