医薬品とノーベル賞 がん治療薬は受賞できるのか?

医薬品とノーベル賞 がん治療薬は受賞できるのか?

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

作品特設サイト
  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2016年09月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
224
ISBN:
9784047316478

医薬品とノーベル賞 がん治療薬は受賞できるのか?

  • 著者 佐藤 健太郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2016年09月10日
判型:
新書判
商品形態:
新書
ページ数:
224
ISBN:
9784047316478

ノーベル賞をとるようながん治療薬はできるのか? 医薬品開発の現実を説

2015年、大村智氏らが受賞したノーベル生理学・医学賞は、実に27年ぶりに医薬品開発に対して贈られたものだった。その間、エイズやC型肝炎などさまざまな病気の治療薬も開発されてきたが、いずれもノーベル賞受賞には至っていない。かつては「かぜ、水虫、がんを治す薬をつくればノーベル賞」ともいわれたが、医薬品開発でノーベル賞をとるのはそれほど単純ではないようなのだ。

では、どのような医薬品を開発すればノーベル賞がとれるのだろうか? がん治療薬をつくればとれるのだろうか? そもそも医薬品開発の難しさとはどこにあるのだろうか?

本書は、こうしたノーベル賞級の医薬品開発に焦点を当てる。過去から現在、そして未来に向けて、人類を救う医薬品開発の現場を見つめていく。

たとえば、すでに一部のがんに対しては、驚くほどの効果を示す治療薬が登場している。抗がん剤においては、人体にダメージを与えずに、病巣にだけダメージを与えることが難しい。しかし、新しいアイデアの登場により、これが可能になってきたのだ。そのアイデアとはいかなるものか? 細胞レベルでの戦いをわかりやすく説いていく。

また、近年一部の医薬品について、薬価高騰が大きな問題になりつつある。これが、ノーベル賞の選考にも微妙に影響を与えている可能性もある。この点についても合わせて考察を加えていく。

医薬品とノーベル賞――。

27年の壁を崩した大村氏らの受賞には、実は単純ならざる意義があった。十数年にわたって医薬品研究の現場に身を置いてきた著者が、医薬の現在とあるべき未来を読み解く。
2015年、大村智氏らが受賞したノーベル生理学・医学賞は、実に27年ぶりに医薬品開発に対して贈られたものだった。その間、エイズやC型肝炎などさまざまな病気の治療薬も開発されてきたが、いずれもノーベル賞受賞には至っていない。かつては「かぜ、水虫、がんを治す薬をつくればノーベル賞」ともいわれたが、医薬品開発でノーベル賞をとるのはそれほど単純ではないようなのだ。

では、どのような医薬品を開発すればノーベル賞がとれるのだろうか? がん治療薬をつくればとれるのだろうか? そもそも医薬品開発の難しさとはどこにあるのだろうか?

本書は、こうしたノーベル賞級の医薬品開発に焦点を当てる。過去から現在、そして未来に向けて、人類を救う医薬品開発の現場を見つめていく。

たとえば、すでに一部のがんに対しては、驚くほどの効果を示す治療薬が登場している。抗がん剤においては、人体にダメージを与えずに、病巣にだけダメージを与えることが難しい。しかし、新しいアイデアの登場により、これが可能になってきたのだ。そのアイデアとはいかなるものか? 細胞レベルでの戦いをわかりやすく説いていく。

また、近年一部の医薬品について、薬価高騰が大きな問題になりつつある。これが、ノーベル賞の選考にも微妙に影響を与えている可能性もある。この点についても合わせて考察を加えていく。

医薬品とノーベル賞――。

27年の壁を崩した大村氏らの受賞には、実は単純ならざる意義があった。十数年にわたって医薬品研究の現場に身を置いてきた著者が、医薬の現在とあるべき未来を読み解く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「医薬品とノーベル賞 がん治療薬は受賞できるのか?」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 図書館本。前に読んだ著者の本「番号は謎」が面白かったので、この本も借りることに。医薬品は身近なものですが、その内容については詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。この本は、過去の医薬品の中から、 図書館本。前に読んだ著者の本「番号は謎」が面白かったので、この本も借りることに。医薬品は身近なものですが、その内容については詳しく知らない人が多いのではないでしょうか。この本は、過去の医薬品の中から、ペニシリン(微生物由来の薬)、アスピリン(合成創薬)、タミフル(抗ウイルス薬)、イレッサ(分子標的治療薬)などを例に、現在までの医薬品の開発経緯について、要点をおさえて解説してあり、予備知識のない私のような人間が読んでも楽しめるなかなかの良書であると思いました。巻末に用語索引がないのが惜しまれるところです。 …続きを読む
    テイネハイランド
    2021年06月12日
    12人がナイス!しています
  • 肺がん患者に対する高額新薬オプジーボは、当初使用患者数を470名と想定していたが、蓋を開ければ5万人となり、健保の財源に圧迫をかける一因となる。国民の金銭的負担を軽減するためにも、予防に力を入れること 肺がん患者に対する高額新薬オプジーボは、当初使用患者数を470名と想定していたが、蓋を開ければ5万人となり、健保の財源に圧迫をかける一因となる。国民の金銭的負担を軽減するためにも、予防に力を入れることも必須。いっそ、法律で禁煙にしてもいい。当方もかつて愛煙家であり、禁煙を勧める家内に、ストレス解消もさせないのかと悪態をついたこともあったが、止めてみれば、別段何事もなく日々を送っている。 …続きを読む
    gtn
    2019年08月17日
    12人がナイス!しています
  • 医薬品業界の諸事情がよくわかる。 医薬品業界の諸事情がよくわかる。
    ふろんた2.0
    2016年11月25日
    12人がナイス!しています

powered by 読書メーター

最近チェックした商品