趣向と気概。長編2作目にして探偵作家クラブ賞受賞
ある夏の夜、千鶴井家の当主、泰次郎が寝室に置かれた安楽椅子の上で急死した。死因は心臓マヒ。現場は完
ある夏の夜、千鶴井家の当主、泰次郎が寝室に置かれた安楽椅子の上で急死した。死因は心臓マヒ。現場は完全な密室状態で、死体の傍には呪いを宿していると言い伝えられる鬼女の能面が残されていた。しかもその直後、葬儀屋が、依頼主のわからぬ3つの棺を届けてきたのだ。これは連続殺人を予告するメッセージか? 狂気と醜い人間の欲望が渦巻く一族に次々と起こる惨劇は、巨額の財産を狙う者の犯行か、それとも復讐か? 昭和25年度探偵作家クラブ賞(日本推理作家協会賞の前身)受賞の、本格推理の代表傑作。
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