• 北朝鮮難民をベトナム国境に逃した日本人青年の逃避行の記録である。 中国国内の不気味さとは裏腹に、共存する漢族と朝鮮族のありようが興味深い。 逃避行、そして逮捕、拘束、裁判などの日々が 克明に語られる…今 北朝鮮難民をベトナム国境に逃した日本人青年の逃避行の記録である。 中国国内の不気味さとは裏腹に、共存する漢族と朝鮮族のありようが興味深い。 逃避行、そして逮捕、拘束、裁判などの日々が 克明に語られる…今　北朝鮮・中国で何が 起こっているのか？改めて　近隣の不気味さを 実感する…そんな本だった。 …続きを読む
  遥かなる想い

  2022年03月23日
  113人がナイス！しています
• 北朝鮮から中国へ逃れた脱北者をベトナムへ逃すため、脱北者支援団体一員の著者が同行し中国公安に捕まる。前半は脱北者との面会〜ベトナムまでの道程、後半は裁判及び獄中。どこを切り取ってもノンフィクションのよ 北朝鮮から中国へ逃れた脱北者をベトナムへ逃すため、脱北者支援団体一員の著者が同行し中国公安に捕まる。前半は脱北者との面会〜ベトナムまでの道程、後半は裁判及び獄中。どこを切り取ってもノンフィクションのよう。非常に貴重な記録ではないでしょうか。獄中での食べ物は分け合う文化を実践している中国人エピソードが印象深い。獄中は暖を取るために花壇の木を便器で燃やしたり、花壇で大蒜栽培をしたりと日本に比べ自由度が高く驚く。 …続きを読む
  よしじ乃輔

  2023年04月07日
  4人がナイス！しています
• のっけから公安に捕まる場面から始まり、非常にスリリング。前半は脱北記であるが、神経を常に尖らせている緊迫した状況が描かれている。後半は中国獄中記だが、厳しい状況なのにユーモアが感じられる場面がしばしば のっけから公安に捕まる場面から始まり、非常にスリリング。前半は脱北記であるが、神経を常に尖らせている緊迫した状況が描かれている。後半は中国獄中記だが、厳しい状況なのにユーモアが感じられる場面がしばしばある。 獄中で作者が他の獄中者から「なぜここにいる日本人は面会や差し入れに来ないのか?」と聞かれる場面がある。駐在員がそんなところに来るなんて考えられないが、中国人や韓国人からすれば当たり前だ。そして彼らは差し入れの食べ物を日本人である作者にも当たり前に分けてくれる。 全体を通じ中国らしいと思わせる本だった。 …続きを読む
  min

  2014年01月12日
  2人がナイス！しています

powered by