人魚呪

人魚呪

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2012年05月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784041101896

人魚呪

  • 著者 神護 かずみ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2012年05月31日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784041101896

「不老不死」の行き着く果てとは――? 新・人魚伝奇譚!

鄙びた漁村の外れに住む佐吉は村人から魚人と厭われる日々を送っていたが、美しい人魚マナと出会い、生きる意味を見出す。だがそれが全ての苦悩の始まりだった。遠野物語100周年文学賞受賞、異形の伝奇譚。 鄙びた漁村の外れに住む佐吉は村人から魚人と厭われる日々を送っていたが、美しい人魚マナと出会い、生きる意味を見出す。だがそれが全ての苦悩の始まりだった。遠野物語100周年文学賞受賞、異形の伝奇譚。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「人魚呪」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 遠野物語100周年文学賞受賞作。父の弔いで美しい人魚に出会った左吉。村から魚人として忌み嫌われる左吉には夢のような出会いだった。村八分や不死の呪とそのテーマは暗く重い。しかし面白い、先が気になる。幾度も 遠野物語100周年文学賞受賞作。父の弔いで美しい人魚に出会った左吉。村から魚人として忌み嫌われる左吉には夢のような出会いだった。村八分や不死の呪とそのテーマは暗く重い。しかし面白い、先が気になる。幾度も繰り返される「ざざんっ、むうううううううう ざざざざんっ、むううううううう 」という波の擬音にいざなわれながら、左吉の運命を見届けた。いやいや、そうではない、まだまだ左吉は生き続けるのだから。 …続きを読む
    Bugsy Malone
    2017年05月05日
    66人がナイス!しています
  • ざざんっ、むうううう、ざざざざんっ、むうううう…打ち寄せる波の音に耳を遊ばせながら、問わず語りに話される左吉の物語を聞く。魚人と蔑まれ、村人から疎外される漁師の左吉。父が死の間際に語った場所へ船を出す ざざんっ、むうううう、ざざざざんっ、むうううう…打ち寄せる波の音に耳を遊ばせながら、問わず語りに話される左吉の物語を聞く。魚人と蔑まれ、村人から疎外される漁師の左吉。父が死の間際に語った場所へ船を出すと奇妙な洞窟があり、左吉はそこで人魚と出会う。誰もが知るオーソドックスな人魚伝説をベースにしており、驚くような展開や独自性はないものの丁寧に積み上げられた話。この雰囲気や語り口が合えば楽しめると思う。時代が天正の中頃であり、これまたオーソドックスな魔王イメージであるのが残念ながら織田信長が登場するのが嬉しい。 …続きを読む
    あも
    2017年08月16日
    58人がナイス!しています
  • 図書館本。漁村の村人から魚人と言われ忌み嫌われる佐吉。死んだ父親の言葉の通りに艪を漕ぎ訪れた場所で出会ったのは美しい人魚。ざざんっむぅぅぅぅ。人魚との邂逅と呪いという帯に惹かれ手に取った。生臭くおぞま 図書館本。漁村の村人から魚人と言われ忌み嫌われる佐吉。死んだ父親の言葉の通りに艪を漕ぎ訪れた場所で出会ったのは美しい人魚。ざざんっむぅぅぅぅ。人魚との邂逅と呪いという帯に惹かれ手に取った。生臭くおぞましい感情が文章に滲み出ていて好きなタイプでした。人魚とのやりとりがもっとあるのかと思っていたら、途中から様子が変わってきた。人魚との話ではなく呪いの話でした。ざざんっむぅぅぅ。私の耳にも波の音がしてきそうだ。遠野物語100周年文学賞。 …続きを読む
    annzuhime
    2023年10月07日
    32人がナイス!しています

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