西巷説百物語

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2013年03月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
626
ISBN:
9784041007495
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西巷説百物語

  • 著者 京極 夏彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2013年03月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
626
ISBN:
9784041007495

京極節の真骨頂、シリーズ第五弾。

人が生きて行くには痛みが伴う。そして、人の数だけ痛みがあり、傷むところも、傷み方もそれぞれちがう……様々に生きづらさを背負う人間たちの業を、林蔵があざやかな仕掛けで解き放つ。 人が生きて行くには痛みが伴う。そして、人の数だけ痛みがあり、傷むところも、傷み方もそれぞれちがう……様々に生きづらさを背負う人間たちの業を、林蔵があざやかな仕掛けで解き放つ。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

巷説シリーズ 登場人物

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「西巷説百物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 鮮やかな仕掛けや巧みな構成もさる事ながら、柔らかな関西弁で綴る文章の巧さが際立つ。詩篇のように類似の言葉を畳みかける事で濃度が増し、その韻律の波濤の様なリズムは小気味よく、耳触りの良さに加えて緊張感を 鮮やかな仕掛けや巧みな構成もさる事ながら、柔らかな関西弁で綴る文章の巧さが際立つ。詩篇のように類似の言葉を畳みかける事で濃度が増し、その韻律の波濤の様なリズムは小気味よく、耳触りの良さに加えて緊張感をも生み出す。「これで終いの金比羅さんやー」で締め括る天誅は「亡者船さながらの嘘船に乗せ、気づかぬうちに相手を彼岸に連れて行く」一文字仁蔵から裏仕事を請け負うのは靄船の林蔵。妖しげな中編が7篇。怪談噺ではあるがおどろおどろしさはなく、人間の「業」が生む哀切に満ちた愛憎劇や、成仏出来ずに彷徨う魂が彩る怨念の世界。 …続きを読む
    みも
    2021年06月15日
    197人がナイス!しています
  • 敢えて積んだままにしてたのにとうとう読んじゃったなぁ。もう皆さんには会えないのかなぁ。「続西巷説百物語」書いてくれればいいのに。。さて今回は林蔵さんが主役です。はてこんな感じの兄さんでしたかな?物語の 敢えて積んだままにしてたのにとうとう読んじゃったなぁ。もう皆さんには会えないのかなぁ。「続西巷説百物語」書いてくれればいいのに。。さて今回は林蔵さんが主役です。はてこんな感じの兄さんでしたかな?物語の一つ一つは期待通りの展開に一安心。ただいつもの闇の部分が薄いように感じます。しかし最後の「野狐」。これです、これ!『御行奉為』『これで終いの金比羅さんや』の二本締め!うーん贅沢★ …続きを読む
    勇波
    2015年06月15日
    91人がナイス!しています
  • 第24回柴田錬三郎賞受賞作でありシリーズ完結編になります。小江戸ではなく、上方が舞台なのに少し違和感を感じました。でも、どこであってもいつもの百物語であることで包み込まれている物語に次第に慣れていきまし 第24回柴田錬三郎賞受賞作でありシリーズ完結編になります。小江戸ではなく、上方が舞台なのに少し違和感を感じました。でも、どこであってもいつもの百物語であることで包み込まれている物語に次第に慣れていきました。最終話は全員集合で、これぞ百物語の真髄だと思わされます。切なさもありますが、それもこの物語の味わいですね。 …続きを読む
    優希
    2019年04月25日
    87人がナイス!しています

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著者紹介

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ)

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。

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