江戸中の不思議話が、娘の心を溶かしてゆく。「三島屋」シリーズ第1弾!
17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに心を閉ざした。今は江戸で袋物屋・三島屋を営む叔父夫婦の元で暮らしている。三島屋を訪れる人々の不思議話がおちかの心を溶かし始める。百物語、開幕!
17歳のおちかは、実家で起きたある事件をきっかけに心を閉ざした。今は江戸で袋物屋・三島屋を営む叔父夫婦の元で暮らしている。三島屋を訪れる人々の不思議話がおちかの心を溶かし始める。百物語、開幕!
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
おそろし 三島屋変調百物語事始 が含まれている特集
「おそろし 三島屋変調百物語事始」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
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目の前で結婚するはずだった旦那を、兄弟のように一緒に育った男に殺される娘が主人公。 娘は心に病みを持ち心を閉ざすのだが・・・三島屋で世話になることになり、そこで主人から、お客さんの話の聞き役になってく
目の前で結婚するはずだった旦那を、兄弟のように一緒に育った男に殺される娘が主人公。 娘は心に病みを持ち心を閉ざすのだが・・・三島屋で世話になることになり、そこで主人から、お客さんの話の聞き役になってくれと頼まれ、話を聞くことになるのだが・・・ 話を聞くうちに、お客さんの心の病みを治し、また娘の心の病みも徐々に治っていく・・・ 怖い話(怪談)であるけれど、人の心の病みを描いた作品でもあります。
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359人がナイス!しています
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とある事情で、叔父の営む三島屋で生活するおちか。消せない心の重いわだかまりを抱えて生きるおちかに、叔父の伊兵衛は訪ねてくる客の応対を任せる。語られるそれぞれの不思議な話し。江戸の世も、現代も、人と人が
とある事情で、叔父の営む三島屋で生活するおちか。消せない心の重いわだかまりを抱えて生きるおちかに、叔父の伊兵衛は訪ねてくる客の応対を任せる。語られるそれぞれの不思議な話し。江戸の世も、現代も、人と人が交わって生きていることに変わりはない。この作品で描かれている様々な人間の感情は現代にそのまま置き換えることが出来る。嫉妬、憎しみ、羨望、宮部みゆきさんの筆力で描かれる人の感情の質感に圧倒される。不幸や過ちがあっても、全てが駄目になる訳ではない。悲しみから立ち上がり、歩き出す明日がある。胸を打ち読ませる名作。
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江戸三島町の袋物屋三島屋に客が一人招かれ、姪おちかが聞き役となる百物語がはじめられた。自らの物語を話し、心のうちに秘めていた応えが取れた客は安らぎを得る。そして次に迎えた客の物語は、そして叔父の家に住
江戸三島町の袋物屋三島屋に客が一人招かれ、姪おちかが聞き役となる百物語がはじめられた。自らの物語を話し、心のうちに秘めていた応えが取れた客は安らぎを得る。そして次に迎えた客の物語は、そして叔父の家に住うこととなったちか自身の物語はー。起きてしまったことは変えられない、取り代えしはつかないが、残った者には次の物語があるはず。
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258人がナイス!しています
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