歌集 鶴かへらず 角川短歌叢書

歌集 鶴かへらず 角川短歌叢書

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年09月26日
判型:
四六判
ページ数:
240
ISBN:
9784046217585

歌集 鶴かへらず 角川短歌叢書

  • 著者 馬場 あき子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年09月26日
判型:
四六判
ページ数:
240
ISBN:
9784046217585

ゑしやぢやうり会者定離どこかさびしくて東京駅のみつ豆の味

再びは帰らぬもの。過ぎた時代、過ぎ行きの人、綴られた言葉…。軽く詠う意識から多く入り込んだ口語。しかしその底流にあるものは少しく暗い「鶴かへらず」の抒情。人が惑い時が揺らぐいまを見つめる第二十三歌集。 再びは帰らぬもの。過ぎた時代、過ぎ行きの人、綴られた言葉…。軽く詠う意識から多く入り込んだ口語。しかしその底流にあるものは少しく暗い「鶴かへらず」の抒情。人が惑い時が揺らぐいまを見つめる第二十三歌集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「歌集 鶴かへらず 角川短歌叢書」感想・レビュー
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  • #馬場あき子 #短歌 #現代女性歌人展 めでたきは釣り荒磯にかさごなど上げたるときの渾身の愛 金いろにかがやいてゐる大口のかさご海ごと引き寄せるなり 水に棲むみづがねいろの魚の息お祭りとなるまつかな夕日 水 #馬場あき子 #短歌 #現代女性歌人展 めでたきは釣り荒磯にかさごなど上げたるときの渾身の愛 金いろにかがやいてゐる大口のかさご海ごと引き寄せるなり 水に棲むみづがねいろの魚の息お祭りとなるまつかな夕日 水仙は韓国(からくに)渡り昼星の白き香りを放つ海辺に 春あらし過ぎし二日をあけぼのの水ことごとく鳥をとどめず 白鳥のあかつき立ちをせんとする水ほのぼのと白く静けく  …続きを読む
    kaizen@名古屋de朝活読書会
    2016年07月13日
    34人がナイス!しています
  • 「ずいぶんと長く生きてきたなあと亀は言ひ木瓜の花紅くぽつちりと咲く●花の梢日々膨みて禍々しき春に咲く花身に満ちてくる●生の意識なけれど鹿に死の意識ありてかくれゆく草むらおもふ●水草の沢辺に小さき蟹のゐて 「ずいぶんと長く生きてきたなあと亀は言ひ木瓜の花紅くぽつちりと咲く●花の梢日々膨みて禍々しき春に咲く花身に満ちてくる●生の意識なけれど鹿に死の意識ありてかくれゆく草むらおもふ●水草の沢辺に小さき蟹のゐて泥中にある静かなる穴●死後の世を折々洩らすはつなつの青葉のひかりみてをり猫は●無人スタンドに転がる人参ごつごつとなるやうになれと雪に降られつ●秋の空われもぶらんこ漕ぎたけれぎーこんぎいーこんすこし老いたり●もみぢする木ばかり残しし父ありてわが晩年を積るもみぢば」 …続きを読む
    hakootoko
    2025年03月28日
    4人がナイス!しています

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