秋月記

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
368
ISBN:
9784041000670
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秋月記

  • 著者 葉室 麟
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年12月22日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
368
ISBN:
9784041000670

私はあの日、逃げない男になると決めたのだ--。感動と静謐に満ちた傑作!

筑前の小藩、秋月藩で、専横を極める家老への不満が高まっていた。間小四郎は仲間の藩士たちと共に糾弾に立ち上がり、その排除に成功する。が、その背後には本藩・福岡藩の策謀が。武士の矜持を描く時代長編。 筑前の小藩、秋月藩で、専横を極める家老への不満が高まっていた。間小四郎は仲間の藩士たちと共に糾弾に立ち上がり、その排除に成功する。が、その背後には本藩・福岡藩の策謀が。武士の矜持を描く時代長編。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「秋月記」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 『藩主を蔑ろにし専横を振る舞う藩政の黒幕』と断され流罪の処分を受ける主人公、間小四郎。実在した人物の半生を描く物語はこのシーンから始まる。幼き頃から臆病で、妹を野犬から守れなかったことのトラウマから『 『藩主を蔑ろにし専横を振る舞う藩政の黒幕』と断され流罪の処分を受ける主人公、間小四郎。実在した人物の半生を描く物語はこのシーンから始まる。幼き頃から臆病で、妹を野犬から守れなかったことのトラウマから『逃げない』と決意する小四郎。本藩の援助を受けながらも秋月藩へ財政破綻寸前。当時の家老として専横を極める宮崎織部への不満は留まりを知らず、策略により織部追放を果たす小四郎だったのになぜ、織部と同じ轍を踏んだのか?清濁の印象が二転三転する漢の生き様に真の潔さが滲む!登場する女達や仲間の潔さも光る確かな傑作‼️🙇 …続きを読む
    三代目 びあだいまおう
    2020年03月11日
    288人がナイス!しています
  • 葉室麟は「蜩の記」を読み2冊目。本格的歴史小説で九州秋月藩のお家騒動を描いたもの。巻末に参考文献がある通り、古文書を題材としたものでどこまで著者の創作かはわからないが、骨格は史実に基づいたものであろう 葉室麟は「蜩の記」を読み2冊目。本格的歴史小説で九州秋月藩のお家騒動を描いたもの。巻末に参考文献がある通り、古文書を題材としたものでどこまで著者の創作かはわからないが、骨格は史実に基づいたものであろう。家老まで登り詰めた間小四郎を主人公にした封建体制での武士の生き様や振る舞いはどうあるべきかを問うた。幼い時妹が黒犬に吠えられた恐怖から守れなかった事を悔やみ、以後「逃げない男になりたい」を信条とし学問、剣術に励み友との友情を大切にして仕事に励む。黒田藩の鷹匠一派17人と小四郎と友8人との戦いが圧巻である。 …続きを読む
    ハイク
    2015年09月19日
    156人がナイス!しています
  • 藩を牛耳る家老の「織部」を失脚させる為に、仲間と共に立ち上がった「小四郎」。まだ若輩の為に織部の真意をよみきることが…難事は次々に起こり、本藩である福岡藩に組込まれそうになる。藩政の回復・良き政道に導 藩を牛耳る家老の「織部」を失脚させる為に、仲間と共に立ち上がった「小四郎」。まだ若輩の為に織部の真意をよみきることが…難事は次々に起こり、本藩である福岡藩に組込まれそうになる。藩政の回復・良き政道に導く為に尽くそうとするが…要所要所に先達の言葉に頷きながら感服。小四郎の武士としての気概・次世代への思惑に胸打たれる。「もよ」「猷」「いと」女人達も可憐だった。 …続きを読む
    のり
    2017年09月21日
    120人がナイス!しています

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著者紹介

葉室 麟(はむろ りん)

1951年福岡県生まれ。2012年に『蜩ノ記』で第146回直木賞を受賞。近著に『天翔ける』など。

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