歌集 サリンジャーは死んでしまった

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年07月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
190
ISBN:
9784046524775

歌集 サリンジャーは死んでしまった

  • 著者 小島 なお
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年07月27日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
190
ISBN:
9784046524775

『乱反射』から4年。待望の第2歌集。

大学生から社会人となり、一人暮らしをはじめるまでの4年間の成長の軌跡が、豊かで透明なことばで表現される。みずみずしい感性が深化し、歌人としてさらなる輝きをみせる第2歌集! 大学生から社会人となり、一人暮らしをはじめるまでの4年間の成長の軌跡が、豊かで透明なことばで表現される。みずみずしい感性が深化し、歌人としてさらなる輝きをみせる第2歌集!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「歌集 サリンジャーは死んでしまった」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 歌人の20歳から24歳までの作品が収められている。大学卒業、就職、恋愛、そして失恋、老いてゆく家族のこと、この年頃は正体不明の憂鬱に誰しも悩むものなのだろうか。好きな歌を数首書き留めようと思ったけれど、沢 歌人の20歳から24歳までの作品が収められている。大学卒業、就職、恋愛、そして失恋、老いてゆく家族のこと、この年頃は正体不明の憂鬱に誰しも悩むものなのだろうか。好きな歌を数首書き留めようと思ったけれど、沢山ありすぎて選べないくらいで。卒業して働いて大人になっていくということは、時間が有限であることを少しずつ知らされてゆくことなのだろう。いずれ失ってしまうという意識を持ちながら見渡す世界は、どの季節もどうしようもなく鮮やかで胸を締め付けられる。青春の光と痛み、そんな第二歌集だった。 …続きを読む
    テトラ
    2017年04月29日
    32人がナイス!しています
  • 古本で購入。大学生から社会人へと変わる4年間に詠まれた歌。びっくりするほど失恋の歌が多い。まだお若いのにそんなに元彼いい男だったの?と聞きたくなるほど。逆に仕事はつまんないのか、あまり触れられていない 古本で購入。大学生から社会人へと変わる4年間に詠まれた歌。びっくりするほど失恋の歌が多い。まだお若いのにそんなに元彼いい男だったの?と聞きたくなるほど。逆に仕事はつまんないのか、あまり触れられていない。最後の方では生まれて初めての(?)一人暮らし。あまりにも有名な「十メートル地点で悲しみがくる」は一生暗記できそうな愛唱歌。そして妹と母親を詠んだ歌がお茶目でおもしろい。「三十年われより長く生きている母おそろしき笑みを浮かべて」「ムササビのような寝姿恋人がいると思えずわが妹よ」いや、仲いいんでしょうね。(笑) …続きを読む
    だいだい(橙)
    2023年11月19日
    17人がナイス!しています
  • 読み終えて、なぜ表題作がこの歌なのか、そしてこの歌を冒頭に置いているかがよくわかる気がする。全体的に青春の終わりのほろ苦さ、切なさ、儚さの漂う印象。第一歌集『乱反射』より明らかに成熟しているのが素人目 読み終えて、なぜ表題作がこの歌なのか、そしてこの歌を冒頭に置いているかがよくわかる気がする。全体的に青春の終わりのほろ苦さ、切なさ、儚さの漂う印象。第一歌集『乱反射』より明らかに成熟しているのが素人目にも見て取れて、わたしには第二歌集のほうが好み。素直で眩しい歌は、少し苦しくなるので。「ガードレールまたげば秋のてのひらに小さな銀河生まれるような」 …続きを読む
    おはぎ
    2022年12月07日
    14人がナイス!しています

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