日本の「宗教」はどこへいくのか

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年11月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
224
ISBN:
9784047034976
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日本の「宗教」はどこへいくのか

  • 著者 山折 哲雄
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年11月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
224
ISBN:
9784047034976

歴史を変えてきた「心のありか」。無宗教日本の「なぜ」を解き明かす!

日本の宗教はどこからきてどこへいくのか。鎌倉仏教の担い手たち、法然・親鸞・道元・日蓮らの「心の探求」という精神的な命脈を糸口として、祖霊信仰と神仏とのかかわり、近代前後の宗教観の変容を解く。

〈目次〉
   まえがき
1 なぜ戦後日本で「ピープル」は「人民」と訳されてきたか
2 言葉が重層する近代日本人のアイデンティティ・クライシス
3 神の声、仏の声を「聞いた」東西の中世世界
4 明治に輸入された「中世」の概念と「宗教改革」
5 戦後「鎌倉仏教=宗教改革」論を復活した三人の旗手
6 「宗教改革」の対極に位置する先祖崇拝
7 「先祖崇拝」とは何か
8 遺骨に霊魂が宿るという信仰
9 天皇制も支えた「霊の威力」
10 「鎌倉仏教=宗教改革」論の否定、顕密体制論
11 鎌倉仏教のカリスマたち──法然・親鸞・道元・日蓮
12 鎌倉仏教の隠された主題、「心の探求」
13 家持、空海、最澄、西行──「心」探求の系譜
14 漱石・啄木の「心」に流れる道元・世阿弥の「心」
15 中世の権門体制を支えたイデオロギー
16 織田信長が行った政教分離という「宗教革命」
17 親鸞の孤独な魂の継承者、内村鑑三
18 戦後、教育から宗教改革の実現をめざした南原繁
19 戦後日本の宗教的空白を補完した「象徴天皇」
20 教科書にあらわされた「宗教」の現在
   あとがき
日本の宗教はどこからきてどこへいくのか。鎌倉仏教の担い手たち、法然・親鸞・道元・日蓮らの「心の探求」という精神的な命脈を糸口として、祖霊信仰と神仏とのかかわり、近代前後の宗教観の変容を解く。

〈目次〉
   まえがき
1 なぜ戦後日本で「ピープル」は「人民」と訳されてきたか
2 言葉が重層する近代日本人のアイデンティティ・クライシス
3 神の声、仏の声を「聞いた」東西の中世世界
4 明治に輸入された「中世」の概念と「宗教改革」
5 戦後「鎌倉仏教=宗教改革」論を復活した三人の旗手
6 「宗教改革」の対極に位置する先祖崇拝
7 「先祖崇拝」とは何か
8 遺骨に霊魂が宿るという信仰
9 天皇制も支えた「霊の威力」
10 「鎌倉仏教=宗教改革」論の否定、顕密体制論
11 鎌倉仏教のカリスマたち──法然・親鸞・道元・日蓮
12 鎌倉仏教の隠された主題、「心の探求」
13 家持、空海、最澄、西行──「心」探求の系譜
14 漱石・啄木の「心」に流れる道元・世阿弥の「心」
15 中世の権門体制を支えたイデオロギー
16 織田信長が行った政教分離という「宗教革命」
17 親鸞の孤独な魂の継承者、内村鑑三
18 戦後、教育から宗教改革の実現をめざした南原繁
19 戦後日本の宗教的空白を補完した「象徴天皇」
20 教科書にあらわされた「宗教」の現在
   あとがき

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「日本の「宗教」はどこへいくのか」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 著者の本はこれまでも幾冊か読んだきたが、専門である宗教論に文学等の該博な知識を絡めたエッセイ風のものが多かったと記憶している。本書は、それらとは異なり、本格的な宗教論、しかも西洋キリスト教と日本仏教の 著者の本はこれまでも幾冊か読んだきたが、専門である宗教論に文学等の該博な知識を絡めたエッセイ風のものが多かったと記憶している。本書は、それらとは異なり、本格的な宗教論、しかも西洋キリスト教と日本仏教の歴史を宗教改革という視点で論じたものとして興味深く読んだ。論旨から言えば、鎌倉時代の新仏教が、西洋の宗教改革に比され得るもの、そしてそれと同様のものとして評されてきたことに対する、著者独自の見解が示されたものと言えるだろう。鎌倉新仏教に、キリスト教の宗教改革に匹敵する意義を認めることに関し、現在では、→(2) …続きを読む
    マウンテンゴリラ
    2024年08月22日
    3人がナイス!しています
  • 鎌倉仏教の歴史的意義について知るために手にしましたが、鎌倉新仏教が先祖信仰に呑みこまれて葬式仏教になった流れ、本当の宗教改革は織田信長が行ったという見方、そして無宗教な戦後日本と象徴天皇との関係など、 鎌倉仏教の歴史的意義について知るために手にしましたが、鎌倉新仏教が先祖信仰に呑みこまれて葬式仏教になった流れ、本当の宗教改革は織田信長が行ったという見方、そして無宗教な戦後日本と象徴天皇との関係など、縦横無尽な論が並ぶ刺激あふれる内容。そこには英霊や大震災の鎮魂というテーマもあり、これからも読み返すことになる一冊です。 …続きを読む
    三上 直樹
    2015年08月09日
    3人がナイス!しています
  • 「鎌倉仏教=宗教改革」という考えがあることは寡聞にして知らなかったのだが、明治以降、そして大戦以降の日本人は何でもかんでも西洋を比較の基本に置こうという西洋礼賛がどうにも抜けないようだ。文化の成り立ち 「鎌倉仏教=宗教改革」という考えがあることは寡聞にして知らなかったのだが、明治以降、そして大戦以降の日本人は何でもかんでも西洋を比較の基本に置こうという西洋礼賛がどうにも抜けないようだ。文化の成り立ちもその後の展開も日本の風土なり人々によって築かれたものであることを(考えないわけじゃないんだろうけど)置き去りにしてなんでも西洋が基本になることに違和感を感じない人が多すぎる。今でも周りを見れば西洋人のモデルさんや事物のオンパレード。宗教だけじゃなく日本はどこに行くんだろうね。 …続きを読む
    果てなき冒険たまこ
    2024年06月19日
    2人がナイス!しています

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