パリが愛した娼婦

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年01月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784046532213

パリが愛した娼婦

  • 著者 鹿島 茂
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年01月24日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784046532213

19世紀のパリで繰り広げられた、娼婦の世界に迫る!

シャンゼリゼ、ブローニュの森、アパルトマン――。資本主義の発達と共に娼婦たちは街を跋扈しはじめた! 娼館の外に出た高級娼婦と私娼、ヒモや女衒、男たちの生態とメカニズムを、小説や資料を駆使して描き出す。 シャンゼリゼ、ブローニュの森、アパルトマン――。資本主義の発達と共に娼婦たちは街を跋扈しはじめた! 娼館の外に出た高級娼婦と私娼、ヒモや女衒、男たちの生態とメカニズムを、小説や資料を駆使して描き出す。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「パリが愛した娼婦」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 硬軟そろいの味がある鹿島氏はバルザック研究家。娼婦の研究はもとよりパリの市井の生活の探究に優れている。娼婦・・貧困は搾取の連鎖と言い切っている。作家が書いたルポルタージュとも資本主義論とも風俗論ともい 硬軟そろいの味がある鹿島氏はバルザック研究家。娼婦の研究はもとよりパリの市井の生活の探究に優れている。娼婦・・貧困は搾取の連鎖と言い切っている。作家が書いたルポルタージュとも資本主義論とも風俗論ともいえる実に面白く深みのある1冊。高級娼婦のくだりは「ナナ」のセリフや場面を多用しているので映画も見たことだし、この素敵な?装丁もあってなかなか迫ってくる。ヒモ→ストゥヌールは下支えの意。一流のヒモは新生M男とは納得。女衒は写真もあり、リアル。資本主義社会上、必須の勝者と負者。精液の排水溝?には仰天! …続きを読む
    キムチ
    2014年05月01日
    27人がナイス!しています
  • 娼婦って商売がこれほど世相をあらわしていたとは全く知らなかったが、日本のそれとは違って、実にカラッとした印象を受ける。娼婦になったきっかけは身売りや貧困と、日本と何ら変わりないのだろうが、ちっとも背徳 娼婦って商売がこれほど世相をあらわしていたとは全く知らなかったが、日本のそれとは違って、実にカラッとした印象を受ける。娼婦になったきっかけは身売りや貧困と、日本と何ら変わりないのだろうが、ちっとも背徳感がなく実にサラッとしているのは何故? …続きを読む
    midnightbluesky
    2013年01月27日
    11人がナイス!しています
  • 19世紀から20世紀前半のパリにおいて、なぜ娼婦が多かったのかという問題意識のもとに主婦ではない女性は娼婦だったとさえ極言してしまう著者の「社会と売春の関係」「売春というシステムにおける資本主義構造」を追 19世紀から20世紀前半のパリにおいて、なぜ娼婦が多かったのかという問題意識のもとに主婦ではない女性は娼婦だったとさえ極言してしまう著者の「社会と売春の関係」「売春というシステムにおける資本主義構造」を追求した本。エミール・ゾラの『ナナ』『獲物の分け前』、シャルル=ルイ・フィリップの『ビュビュ・ド・モンパルナス』、モーパッサンの『メゾン・テリエ』、ジャン・ロランの『メゾン・フィリベール』等の作品を長々と紹介しているのには辟易したが、フランス文学者だからしかたがない。この種の本は社会学的アプローチに限る。 …続きを読む
    どんぐり
    2013年02月20日
    9人がナイス!しています

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