- 著者 エイミー・ベンダー
- 訳者 管 啓次郎
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2016年05月28日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 352
- ISBN:
- 9784041104859
レモンケーキの独特なさびしさ
- 著者 エイミー・ベンダー
- 訳者 管 啓次郎
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2016年05月28日
- 判型:
- 四六判
- 商品形態:
- 単行本
- ページ数:
- 352
- ISBN:
- 9784041104859
全米ベストセラー!『燃えるスカートの少女』のエイミー・ベンダー最新傑作
「種明かしをするわけにはいかないので、ここではただ、この本を書いているあいだ、感じやすい(sensitiveである)とはどういうことかについてたくさん考えていた、とだけいっておきましょう」――エイミー・ベンダー
9歳の誕生日、母がはりきって作ってくれたレモンケーキを一切れ食べた瞬間、ローズは説明のつかない奇妙な味を感じた。不在、飢え、渦、空しさ。それは認めたくない母の感情、母の内側にあるもの。
以来、食べるとそれを作った人の感情がたちまち分かる能力を得たローズ。魔法のような、けれど恐ろしくもあるその才能を誰にも言うことなく――中学生の兄ジョゼフとそのただ一人の友人、ジョージを除いて――ローズは成長してゆく。母の秘密に気づき、父の無関心さを知り、兄が世界から遠ざかってゆくような危うさを感じながら。
やがて兄の失踪をきっかけに、ローズは自分の忌々しい才能の秘密を知ることになる。家族を結び付ける、予想外の、世界が揺らいでしまうような秘密を。
生のひりつくような痛みと美しさを描く、愛と喪失と希望の物語。
9歳の誕生日、母がはりきって作ってくれたレモンケーキを一切れ食べた瞬間、ローズは説明のつかない奇妙な味を感じた。不在、飢え、渦、空しさ。それは認めたくない母の感情、母の内側にあるもの。
以来、食べるとそれを作った人の感情がたちまち分かる能力を得たローズ。魔法のような、けれど恐ろしくもあるその才能を誰にも言うことなく――中学生の兄ジョゼフとそのただ一人の友人、ジョージを除いて――ローズは成長してゆく。母の秘密に気づき、父の無関心さを知り、兄が世界から遠ざかってゆくような危うさを感じながら。
やがて兄の失踪をきっかけに、ローズは自分の忌々しい才能の秘密を知ることになる。家族を結び付ける、予想外の、世界が揺らいでしまうような秘密を。
生のひりつくような痛みと美しさを描く、愛と喪失と希望の物語。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
「レモンケーキの独特なさびしさ」感想・レビュー
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誰にもわかってもらえない。こんなに近くにいるのに笑いあっているのに愛しているのにしあわせな家族のように見えるのに。おとなもこどもみたいに、おなじ矛盾を抱えるいきものだって、おとなになって知りたかった不 …続きを読む2020年07月28日151人がナイス!しています
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母親がローズの9歳の誕生日に焼いてくれたレモンケーキ。それはローズに奇妙な感覚を残し、彼女は料理を作った人の感情がわかる不思議な能力に気づくことに。ローズは特殊な能力を得たことで、普通は気付かない感情 …続きを読む2020年04月13日108人がナイス!しています
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どこからどこまでも好みだった。食べたもので作ってる人のことがわかってしまう少女。母の作ったレモンケーキを食べて母の空虚を知ってしまう。その能力とどうにか折り合いをつけ、さらにはそれを生きる力に変えてい …続きを読む2016年09月17日61人がナイス!しています