風のささやき 介護する人への13の話

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年07月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784041835166
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風のささやき 介護する人への13の話

  • 著者 姫野 カオルコ
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年07月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
192
ISBN:
9784041835166

あなたに介護は関係ないですか?

動けないし、しゃべれないし、もう私のことはわからないのだけれど……日本のどこかで暮らすごく普通の人がもらしたささやき。ひとりで泣くこともある、あなたに贈る、13人の胸のうちを綴った掌編小説集。 動けないし、しゃべれないし、もう私のことはわからないのだけれど……日本のどこかで暮らすごく普通の人がもらしたささやき。ひとりで泣くこともある、あなたに贈る、13人の胸のうちを綴った掌編小説集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「風のささやき 介護する人への13の話」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 介護をしている人たちの声を作者が真摯に受け止めて出来上がった短編集。涙なしでは読めなかった。実際に話を聞いた人たちの語りをできるだけ生かそうとしている作者の姿勢が本当に素晴らしい。例えば、鹿児島の人の 介護をしている人たちの声を作者が真摯に受け止めて出来上がった短編集。涙なしでは読めなかった。実際に話を聞いた人たちの語りをできるだけ生かそうとしている作者の姿勢が本当に素晴らしい。例えば、鹿児島の人の話では「うんまかなりもした」(黒豆づくりがうまくなりました)と、鹿児島弁が話の中で生かされている。文句ばかり言われていた義母に、こんな風に褒められたらうれしいだろう。介護を通して嫁と姑の距離が縮まったようだ。最後の男性の「元気出してよ」というエールに励まされた。 …続きを読む
    新地学@児童書病発動中
    2018年05月21日
    117人がナイス!しています
  • 耳を傾けることしかできない。慰めや同感や励ましなんて意味がない。だって私は介護していないから。だから耳を傾けることしかできない。いま当事者である多くの人たちのささやきに。吐き出して吐き出して少しでも楽 耳を傾けることしかできない。慰めや同感や励ましなんて意味がない。だって私は介護していないから。だから耳を傾けることしかできない。いま当事者である多くの人たちのささやきに。吐き出して吐き出して少しでも楽になるなら、その毒は私が吸い取る。一瞬でも楽になるなら、私が毒をあびることくらいどうってことない。あなたの介護は明日も続くけれど、私には何もないもの。憂うことなど。姫野さん、この本は介護者とその他大勢へ、一石を投じる一冊になったと思います。本に役割があるとするなら、この本こそがその役割を担っていると思います。 …続きを読む
    shizuka
    2017年03月02日
    62人がナイス!しています
  • 読了日、義母80才の誕生日。まだまだピンピン元気な義母だが、今後もし何かあったら、嫁の私が介護の中心になることは否めない。テーマは介護だけれど、「ちょっと聞いて」という感じに綴られる。詩的でもある。生い 読了日、義母80才の誕生日。まだまだピンピン元気な義母だが、今後もし何かあったら、嫁の私が介護の中心になることは否めない。テーマは介護だけれど、「ちょっと聞いて」という感じに綴られる。詩的でもある。生い立ちや家庭、介護には、1人1人の様々な事情があるわけで…でも、少し話すだけ、聞いて貰うだけで、一時こころが休まることもある、と。しかし、物理的にも精神的にもあまりにも辛い状況をサバサバ語られるのも、苦しい。空しく悲しく、堪らない気持ちになる。何とか出来ないのか?出来ないんだよね。自分の甘さも嫌になる。 …続きを読む
    ワニニ
    2016年10月02日
    42人がナイス!しています

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