花びらは散る 花は散らない 無常の日本思想

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年03月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784047034884
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花びらは散る 花は散らない 無常の日本思想

  • 著者 竹内 整一
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年03月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
208
ISBN:
9784047034884

日本人はなぜ、「はかなさ」に生きる意味を見出すのか。

〈目次〉
1 現代日本の無常観──「空即是色」の「荘厳」
   現代日本の無常観/「はかない」とはどういうことか/唐木順三の提言/方法について/「人間の安心」論/「おのずから」の認識/“死んだら無になる”という死生観/「みずから」の認識/「みずから」為すと「おのずから」成る「みずから」=「おのずから」「みずから」≠「おのずから」/「みずから=≠「おのずから」/「人間はなお荘厳である」/「みずから」「おのずから」の「荘厳」

2 「尊い」とはどういうことか
  理性について/霊妙性について(「いのち」について)/能動性について/一隅性について/一回性・唯一無二性について/希有性(ありがたさ)について1(因縁)/希有性(ありがたさ)について2(時間)/「色即是空 色即是空」/関係性について(「魂」について)/「いたむ」「とむらう」ということについて

3 「花びらは散る 花は散らない」再論
  宮沢賢治の「とむらい」「いたみ」の行方/「いとしくおもうもの」から「みんなの幸福」へ/「一のスピリット」と「凡ての人の上の純潔なる愛」/生者から死者へ、死者から生者へ/「いとしさ」の届け方

4 何がどうあることが「しあわせ」なのか
  「しあわせ」について/「めでたし」について/「祝う」について/「面白し」について/「幸う」「幸について/「むすひ」について/生と死のゆえん/無常と「おのずから」/「すむ(澄む、済む、住む)」について

5 「おのずから」と「みずから」の「あわい」
  「おのずから」と「みずから」の「あわい」という問題枠/日本思想の問題として/現代思考を考える視点として/『鋼の錬金術師』における「おのずから」と「みずから」の「あわい」/「おのずから」・「みずから」の語義/「おのずから」の両義性──自然・必然・当然と偶然/他なるものとしての「おのずから」/坂口安吾の「おのずから」観/遍満の「おのずから」と偏重の「みずから」「/「みずから」の凝固、「私」という問題/「あわい」ということ/「結婚することになりました」補論/「おのずから」と「みずから」の「あわい」の倫理/「やさし」について/「かなし」について/「さようなら」について

あとがき

引用・参考文献
〈目次〉
1 現代日本の無常観──「空即是色」の「荘厳」
   現代日本の無常観/「はかない」とはどういうことか/唐木順三の提言/方法について/「人間の安心」論/「おのずから」の認識/“死んだら無になる”という死生観/「みずから」の認識/「みずから」為すと「おのずから」成る「みずから」=「おのずから」「みずから」≠「おのずから」/「みずから=≠「おのずから」/「人間はなお荘厳である」/「みずから」「おのずから」の「荘厳」

2 「尊い」とはどういうことか
  理性について/霊妙性について(「いのち」について)/能動性について/一隅性について/一回性・唯一無二性について/希有性(ありがたさ)について1(因縁)/希有性(ありがたさ)について2(時間)/「色即是空 色即是空」/関係性について(「魂」について)/「いたむ」「とむらう」ということについて

3 「花びらは散る 花は散らない」再論
  宮沢賢治の「とむらい」「いたみ」の行方/「いとしくおもうもの」から「みんなの幸福」へ/「一のスピリット」と「凡ての人の上の純潔なる愛」/生者から死者へ、死者から生者へ/「いとしさ」の届け方

4 何がどうあることが「しあわせ」なのか
  「しあわせ」について/「めでたし」について/「祝う」について/「面白し」について/「幸う」「幸について/「むすひ」について/生と死のゆえん/無常と「おのずから」/「すむ(澄む、済む、住む)」について

5 「おのずから」と「みずから」の「あわい」
  「おのずから」と「みずから」の「あわい」という問題枠/日本思想の問題として/現代思考を考える視点として/『鋼の錬金術師』における「おのずから」と「みずから」の「あわい」/「おのずから」・「みずから」の語義/「おのずから」の両義性──自然・必然・当然と偶然/他なるものとしての「おのずから」/坂口安吾の「おのずから」観/遍満の「おのずから」と偏重の「みずから」「/「みずから」の凝固、「私」という問題/「あわい」ということ/「結婚することになりました」補論/「おのずから」と「みずから」の「あわい」の倫理/「やさし」について/「かなし」について/「さようなら」について

あとがき

引用・参考文献

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「花びらは散る 花は散らない 無常の日本思想」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 無常観の背景に無限な自然・宇宙が人間を動かすという見方があり、人間が極小な存在でも「かけがえのなさ」によって、懸命に生きる力を得るという考え方が生まれる。考える力を根拠にしたパスカルとの違いが、日本人 無常観の背景に無限な自然・宇宙が人間を動かすという見方があり、人間が極小な存在でも「かけがえのなさ」によって、懸命に生きる力を得るという考え方が生まれる。考える力を根拠にしたパスカルとの違いが、日本人の考え方の基底にあると気づいた。その意味で、題名の意味が私にはよく理解できない。しあわせなどの言葉の語源からの説明は面白いが、さようならを特別視するのはどうだろう。別れる状況へのある種のこだわりを語る点は面白いけど、どの国でもそれを解消するための表現にも思えるなあ。 …続きを読む
    那由田 忠
    2019年08月24日
    17人がナイス!しています
  • 人生は空しくはかない。時折禍々しい負の想念が心の中で渦を巻いては、宇宙空間の暗黒ほどの虚無の孔を拡げて立ち去っていく。曖昧な生の輪郭は、深い闇に呑まれて益々、薄ぼんやりと霞んで見えなくなってしまう。私 人生は空しくはかない。時折禍々しい負の想念が心の中で渦を巻いては、宇宙空間の暗黒ほどの虚無の孔を拡げて立ち去っていく。曖昧な生の輪郭は、深い闇に呑まれて益々、薄ぼんやりと霞んで見えなくなってしまう。私達はただ無力に、この茫漠とした人生の荒野の前で、立ち尽くす事しか出来ないのか?否!断じて否だァ!この世の全てが無情だと言うのなら、まずはそれを真摯に受け止めてみたい。いつか全ての営みは虚無の内に収斂される。全てを手離すその痛みやかなしみが胸の底から溢れたら、私はそれを笑って祝福しよう。私の生はそこから始まる。 …続きを読む
    オオトリちゃん
    2015年12月31日
    5人がナイス!しています
  • 大学時代のゼミでお世話になった先生からいただいた本。何年も経ってから、少しずつ少しずつ読み進めて、ようやく読み終わった。 日本独特の思想や物事の捉え方について、言葉の語源や文学を示しながら読み解く。 一 大学時代のゼミでお世話になった先生からいただいた本。何年も経ってから、少しずつ少しずつ読み進めて、ようやく読み終わった。 日本独特の思想や物事の捉え方について、言葉の語源や文学を示しながら読み解く。 一言で「無常」といっても実はそれほど寂しいものではなく、やはりどこかで人とつながっているからこそ生まれた思想なんじゃないかと感じた。 …続きを読む
    雁ヶ音
    2019年05月14日
    2人がナイス!しています

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