近代日本における女同士の親密な関係

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年02月28日
判型:
A5判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784046532312

近代日本における女同士の親密な関係

  • 著者 赤枝 香奈子
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年02月28日
判型:
A5判
商品形態:
単行本
ページ数:
240
ISBN:
9784046532312

かつては社会に受け入れられていた女性同士の親密な関係の進展と変容。

女性ならではの望ましい関係から、異性愛の前段階、さらには異性愛の代償へと変化した同性間の親密な関係を、その変化の過程を追いながら、変容を明らかにする。 女性ならではの望ましい関係から、異性愛の前段階、さらには異性愛の代償へと変化した同性間の親密な関係を、その変化の過程を追いながら、変容を明らかにする。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「近代日本における女同士の親密な関係」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • ついに読了。面白かった。赤枝先生の授業をせっかく受けていたからもっと早くに読了して色々質問したりしてみたかったけど、どうせ質問が思い浮かばないからいいか。 青鞜のレズビアンの排除はジェンダー論の授業で ついに読了。面白かった。赤枝先生の授業をせっかく受けていたからもっと早くに読了して色々質問したりしてみたかったけど、どうせ質問が思い浮かばないからいいか。 青鞜のレズビアンの排除はジェンダー論の授業で聞いていたので大体は知っていたけど番紅花の方は全然知らなかった。 女学生文化のエス等についてもよく知らなかったので、こんなに詳しい話が読めて面白かった。 吉屋信子の話題もけっこう出てきた。 もう絶版されてて中古はめちゃ高いんだっけ?図書館さまさまだよ。 …続きを読む
    Yukipitasu
    2024年02月21日
    3人がナイス!しています
  • 「ロマンティック・ラブは女性が主体となる/女性を主体とする」故に「むしろ女性同士の関係でのみ実現であった」。前近代的な色恋と近代的恋愛の一般化の狭間にあって、同性愛と差異化されない親密さとしての女性同 「ロマンティック・ラブは女性が主体となる/女性を主体とする」故に「むしろ女性同士の関係でのみ実現であった」。前近代的な色恋と近代的恋愛の一般化の狭間にあって、同性愛と差異化されない親密さとしての女性同士の関係を、平塚らいてうと尾竹紅吉、女学生の心中事件や少女雑誌などを題材に読み進めていく。そのような関係は結婚=生殖を前提とした社会の文脈に沿って肯定/否定されつつ、純粋に精神的な結びつきが強調されることによって具体的対象から遠ざかり「母性」や「無償の愛」といった女らしさのジェンダー規範に飲み込まれていく …続きを読む
    ○○○ ○○
    2020年08月26日
    1人がナイス!しています
  • おもしろかった。それに、自分自身の今後の研究にとっても、非常に重要となりそうな文献。「近代日本における女同士の親密な関係」が、"ロマンティック・ラブ"の実践としてとらえられている。女性(たち)が"近代的な主 おもしろかった。それに、自分自身の今後の研究にとっても、非常に重要となりそうな文献。「近代日本における女同士の親密な関係」が、"ロマンティック・ラブ"の実践としてとらえられている。女性(たち)が"近代的な主体"となるにあたって、"ロマンティック・ラブ"がどのような役割を果たしたのか、という考察は、たいへん興味深かったのだけれど、"ロマンティック・ラブ"という装置そのものについて、もう少し紙幅が割かれていると良かった、かも。 …続きを読む
    なめこ
    2017年04月12日
    1人がナイス!しています

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