西巷説百物語

第24回柴田錬三郎賞

西巷説百物語

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年07月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
612
ISBN:
9784048740548

第24回柴田錬三郎賞

西巷説百物語

  • 著者 京極 夏彦
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年07月23日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
612
ISBN:
9784048740548

京極節の真骨頂、シリーズ第五弾。

人が生きて行くには痛みが伴う。人の数だけ痛みがあり、傷むところも、傷み方もそれぞれちがう……様々に生きづらさを背負う人間たちの業を、林蔵があざやかな仕掛けで解き放つ。妖怪小説の金字塔! 人が生きて行くには痛みが伴う。人の数だけ痛みがあり、傷むところも、傷み方もそれぞれちがう……様々に生きづらさを背負う人間たちの業を、林蔵があざやかな仕掛けで解き放つ。妖怪小説の金字塔!

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

巷説シリーズ 登場人物

「西巷説百物語」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 関西が舞台なせいか、妖とは違った雰囲気が感じられました。どちらかと言えば惑わすものたちが巷にあふれていると言えますね。関西らしく、一筋縄ではいかない因縁話もカラッと受け止めてしまうノリがあると思います 関西が舞台なせいか、妖とは違った雰囲気が感じられました。どちらかと言えば惑わすものたちが巷にあふれていると言えますね。関西らしく、一筋縄ではいかない因縁話もカラッと受け止めてしまうノリがあると思います。不思議な仕掛けも江戸の闇とは異なり合理的で明るく描いている印象を受けました。今までのシリーズとは正反対の要素が多かった気がします。 …続きを読む
    優希
    2017年07月18日
    101人がナイス!しています
  • ついについに完結してしまったのですね?京極さんが気が変わって続きを書いてくれないかなと祈りたいです。どの話も甲乙つけがたいですが、やっぱり最後のオールスター総出演はファンにとっては嬉しい書き下ろしでし ついについに完結してしまったのですね?京極さんが気が変わって続きを書いてくれないかなと祈りたいです。どの話も甲乙つけがたいですが、やっぱり最後のオールスター総出演はファンにとっては嬉しい書き下ろしでした。このシリーズ本当に本当に楽しませていただいたので、ここを見ているまだ未読の方の一人でも多くにオススメしたい気持ちで一杯です。 …続きを読む
    財布にジャック
    2010年08月12日
    92人がナイス!しています
  • 再読。今回は「人」になれた者が起こした事の顛末を描いた「鍛冶が媼」と「夜楽屋」が印象に残った。前者はナチュラルボーン・キラーの限度の知らない優しさが恐ろしくも切ない。自分を「人」にしてくれた妻を悲しま 再読。今回は「人」になれた者が起こした事の顛末を描いた「鍛冶が媼」と「夜楽屋」が印象に残った。前者はナチュラルボーン・キラーの限度の知らない優しさが恐ろしくも切ない。自分を「人」にしてくれた妻を悲しませない為に尽くす夫。しかし、彼は言葉には軽重がある事を知らなかった。最後まで、夫は被害者への悔いを抱かなかったという事実が苦い。後者は現実に疎まれ、物語によって救われた人にとって豊次郎の気持ちは寄り添えるだろう。だが、現実は追いつき、幻想では隠せない事を突き付けてきた。ラストは「藤十郎の恋」とは真逆である。 …続きを読む
    藤月はな(灯れ松明の火)
    2020年08月01日
    81人がナイス!しています

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著者紹介

写真:京極 夏彦(きょうごく・なつひこ)

京極 夏彦(きょうごく・なつひこ)

1963年、北海道生まれ。小説家、意匠家、全日本妖怪推進委員会肝煎。94年、『姑獲鳥の夏』でデビュー。96年『魍魎の匣』で日本推理作家協会賞、97年『嗤う伊右衛門』で泉鏡花文学賞、2003年『覘き小平次』で山本周五郎賞、04年『後巷説百物語』で直木賞、11年『西巷説百物語』で柴田錬三郎賞を受賞。著書多数。

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