戦中派不戦日記 山田風太郎ベストコレクション

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  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年10月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
608
ISBN:
9784041356586
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戦中派不戦日記 山田風太郎ベストコレクション

  • 著者 山田 風太郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年10月23日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
608
ISBN:
9784041356586

“戦中派”山田風太郎の原点、ここにあり

激動の昭和20年を、当時満23歳だった医学生・山田誠也(風太郎)がありのままに記録した日記文学の最高峰。いかにして「戦中派」の思想は生まれたのか? 作品に通底する人間観の形成がうかがえる貴重な一作。 激動の昭和20年を、当時満23歳だった医学生・山田誠也(風太郎)がありのままに記録した日記文学の最高峰。いかにして「戦中派」の思想は生まれたのか? 作品に通底する人間観の形成がうかがえる貴重な一作。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「戦中派不戦日記 山田風太郎ベストコレクション」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 夏の夜にごろっと寝っ転がって読む。中身に身構えてしまわないように姿勢を楽にした。昭和20年、当時医学生だった山田風太郎氏の1年間の日記をまるまる載せた本。終戦の年の東京の様子などに加えて、社会的風潮に対 夏の夜にごろっと寝っ転がって読む。中身に身構えてしまわないように姿勢を楽にした。昭和20年、当時医学生だった山田風太郎氏の1年間の日記をまるまる載せた本。終戦の年の東京の様子などに加えて、社会的風潮に対する著者の内面的葛藤を包み隠さず吐き出している姿がやはり印象的。あとがきでその時の青臭さを反省しているが、そこにはあの状況下においても見せる人間の硬軟な滑稽さがあり、それこそが嘘偽り計算の無いまっさらなものと感じた。結構、長時間な読書となったが、その疲弊感も含めての作品なのだと思う。読書日記の面もあった。 …続きを読む
    buchipanda3
    2021年08月03日
    116人がナイス!しています
  • 【図書館本】偶然出会った本。昭和20年1月からの12月までの山田風太郎氏の淡々と綴られたリアルな日記。この年の初めの頃は空襲警報でB29が4機襲来とかあったが、わずか数ヶ月で東京は焼土になった。銭湯の汚さ、終 【図書館本】偶然出会った本。昭和20年1月からの12月までの山田風太郎氏の淡々と綴られたリアルな日記。この年の初めの頃は空襲警報でB29が4機襲来とかあったが、わずか数ヶ月で東京は焼土になった。銭湯の汚さ、終戦後の鉄道の大混雑、上野の戦災孤児。戦闘シーンなどは無かったが、終戦の年のリアルな1年間が見えた気がした。この最中、日記には読んでいる書籍が綴られていて大学生の頃の山田風太郎氏にも出会えた。食糧難の時代に煙草の配給があったとか、末端まで嗜好品を配った事が私には不思議だった。 …続きを読む
    ちゃとら
    2024年07月27日
    48人がナイス!しています
  • 日記の書き方。自分中心に書くのか、周囲中心に書くのか、ふたつの書き方があると思う。この日記は後者である。だからこそ当時の空気というものをそのまま伝えている。無防備のままB29による空襲にさらされる日本国 日記の書き方。自分中心に書くのか、周囲中心に書くのか、ふたつの書き方があると思う。この日記は後者である。だからこそ当時の空気というものをそのまま伝えている。無防備のままB29による空襲にさらされる日本国民。敗戦による虚脱感。そして廃墟の中からの日本の復興。日本人として知らなければならない歴史である。山田青年が考える日本の敗因は、欧米に遅れた科学と根拠のない不合理な精神。戦後、技術大国となったものの我々の精神はどうなっただろう。太平洋戦争という大惨禍を経験した日本人はこれを貴重な教訓として学ばねばならない。 …続きを読む
    シュラフ
    2018年10月10日
    27人がナイス!しています

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