【OD】徳川時代の芸術と社会

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年02月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
420
ISBN:
9784046220851

【OD】徳川時代の芸術と社会

  • 著者 阿部 次郎
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年02月25日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
420
ISBN:
9784046220851

徳川時代を分析して日本文化の進路を示す

「日本をいかにすべきか」の問題を負うた著者は、徳川時代の社会を分析し、徳川芸術は「悪所」に咲き出た「悪の華」の姿をとることを読者の前に示し、愛情を持ちつつ古い日本への別離を告げ、新しい進路を示す。

〈目次〉
自序
前編
1─6 海外に有りて日本を顧みる 徳川芸術の印象
7-9 徳川芸術の特殊地位
10─17 士農工商と町人の勝利
18─19 二つの悪所場 芝居と遊里
20─24 畠山箕山と『色道大鏡』 箕山と西鶴
25-26 遊里の文化的生産力 その貴族主義
27 柳沢淇園と『ひとりね』
28 遊里の崩壊
29─30 性的感情の推移と笑話
31 儒教思想と恋愛文化
補遺
『好色一代男』おぼえがき
後編
32─36 背景の問題と芸術そのものの問題 井原西鶴の事業 モデルと構成 女性美と恋愛 恋愛と恋愛以上 心性、運命、経済
37─45 浄瑠璃と近松門左衛門 近松の世話物 情と義 魂の芸術 恋愛の周囲、心性、運命、経済 義の見地と心中 『大経師昔暦』と『好色五人女』 近松と西鶴との社会的勢力の異同
46─47 近松以後の浄瑠璃 『双蝶々曲輪日記』橋本の段 劇的要素と音楽的要素との分離 端物 半太夫節、一中節 豊後節およびその支流
48-51 西鶴以後の小説 八文字屋物の浮世草子 国学および漢学と平民文学 洒落本、川柳、黄表紙 読本と馬琴 『近世説美少年録』 人情本 春水と曲山人 合巻 種彦と『偐柴田舎源氏』 断末魔
52─53 浮世絵の問題 芸術家の自信と芸術発展の方向 『播磨少掾口伝書』跋 錦織歌麿形新模様 平民芸術の社会的幅 平民芸術の特殊地位と演劇文学絵画等の種別 士君子の絵画と平民の絵画との交渉
54─55 浮世と浮世絵 風俗画の勃興と伝統芸術 風俗画的動機の独立と団氏旧蔵『湯女』 明暦寛文期の肉筆浮世絵における美化の傾向 菱川師宣の二重地位 挿絵としての版画 文化の階級的分裂と版画の芸術化 浮世学派の成立
56─58 版画の存在理由 多数性 芸術的特質の問題 木版画の合作性とその芸術的特質 写実の装飾化 色彩の対照と調和の問題 版画の描線 版画と民衆 流行を追わんとする傾向 マーカンティリズム 独創の競争 古典美への接近 鈴木春信 銀鼠 背景の問題 鳥居清長および喜多川歌麿 女体美の追求と歌麿の披露 局限的契機の問題 『新メルジーネ』 二重の採光と春藤写楽 浮世絵版画の末期
59 結語 引導の言葉 回顧と復活、認識と脱離
『徳川時代の芸術と社会』について 野間光辰
一冊の本
…(以下略)…
「日本をいかにすべきか」の問題を負うた著者は、徳川時代の社会を分析し、徳川芸術は「悪所」に咲き出た「悪の華」の姿をとることを読者の前に示し、愛情を持ちつつ古い日本への別離を告げ、新しい進路を示す。

〈目次〉
自序
前編
1─6 海外に有りて日本を顧みる 徳川芸術の印象
7-9 徳川芸術の特殊地位
10─17 士農工商と町人の勝利
18─19 二つの悪所場 芝居と遊里
20─24 畠山箕山と『色道大鏡』 箕山と西鶴
25-26 遊里の文化的生産力 その貴族主義
27 柳沢淇園と『ひとりね』
28 遊里の崩壊
29─30 性的感情の推移と笑話
31 儒教思想と恋愛文化
補遺
『好色一代男』おぼえがき
後編
32─36 背景の問題と芸術そのものの問題 井原西鶴の事業 モデルと構成 女性美と恋愛 恋愛と恋愛以上 心性、運命、経済
37─45 浄瑠璃と近松門左衛門 近松の世話物 情と義 魂の芸術 恋愛の周囲、心性、運命、経済 義の見地と心中 『大経師昔暦』と『好色五人女』 近松と西鶴との社会的勢力の異同
46─47 近松以後の浄瑠璃 『双蝶々曲輪日記』橋本の段 劇的要素と音楽的要素との分離 端物 半太夫節、一中節 豊後節およびその支流
48-51 西鶴以後の小説 八文字屋物の浮世草子 国学および漢学と平民文学 洒落本、川柳、黄表紙 読本と馬琴 『近世説美少年録』 人情本 春水と曲山人 合巻 種彦と『偐柴田舎源氏』 断末魔
52─53 浮世絵の問題 芸術家の自信と芸術発展の方向 『播磨少掾口伝書』跋 錦織歌麿形新模様 平民芸術の社会的幅 平民芸術の特殊地位と演劇文学絵画等の種別 士君子の絵画と平民の絵画との交渉
54─55 浮世と浮世絵 風俗画の勃興と伝統芸術 風俗画的動機の独立と団氏旧蔵『湯女』 明暦寛文期の肉筆浮世絵における美化の傾向 菱川師宣の二重地位 挿絵としての版画 文化の階級的分裂と版画の芸術化 浮世学派の成立
56─58 版画の存在理由 多数性 芸術的特質の問題 木版画の合作性とその芸術的特質 写実の装飾化 色彩の対照と調和の問題 版画の描線 版画と民衆 流行を追わんとする傾向 マーカンティリズム 独創の競争 古典美への接近 鈴木春信 銀鼠 背景の問題 鳥居清長および喜多川歌麿 女体美の追求と歌麿の披露 局限的契機の問題 『新メルジーネ』 二重の採光と春藤写楽 浮世絵版画の末期
59 結語 引導の言葉 回顧と復活、認識と脱離
『徳川時代の芸術と社会』について 野間光辰
一冊の本
…(以下略)…

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

自序
前編
1─6 海外に有りて日本を顧みる 徳川芸術の印象
7-9 徳川芸術の特殊地位
10─17 士農工商と町人の勝利
18─19 二つの悪所場 芝居と遊里
20─24 畠山箕山と『色道大鏡』 箕山と西鶴
25-26 遊里の文化的生産力 その貴族主義
27 柳沢淇園と『ひとりね』
28 遊里の崩壊
29─30 性的感情の推移と笑話
31 儒教思想と恋愛文化
補遺
『好色一代男』おぼえがき
後編
32─36 背景の問題と芸術そのものの問題 井原西鶴の事業 モデルと構成 女性美と恋愛 恋愛と恋愛以上 心性、運命、経済
37─45 浄瑠璃と近松門左衛門 近松の世話物 情と義 魂の芸術 恋愛の周囲、心性、運命、経済 義の見地と心中 『大経師昔暦』と『好色五人女』 近松と西鶴との社会的勢力の異同
46─47 近松以後の浄瑠璃 『双蝶々曲輪日記』橋本の段 劇的要素と音楽的要素との分離 端物 半太夫節、一中節 豊後節およびその支流
48-51 西鶴以後の小説 八文字屋物の浮世草子 国学および漢学と平民文学 洒落本、川柳、黄表紙 読本と馬琴 『近世説美少年録』 人情本 春水と曲山人 合巻 種彦と『偐柴田舎源氏』 断末魔
52─53 浮世絵の問題 芸術家の自信と芸術発展の方向 『播磨少掾口伝書』跋 錦織歌麿形新模様 平民芸術の社会的幅 平民芸術の特殊地位と演劇文学絵画等の種別 士君子の絵画と平民の絵画との交渉
54─55 浮世と浮世絵 風俗画の勃興と伝統芸術 風俗画的動機の独立と団氏旧蔵『湯女』 明暦寛文期の肉筆浮世絵における美化の傾向 菱川師宣の二重地位 挿絵としての版画 文化の階級的分裂と版画の芸術化 浮世学派の成立
56─58 版画の存在理由 多数性 芸術的特質の問題 木版画の合作性とその芸術的特質 写実の装飾化 色彩の対照と調和の問題 版画の描線 版画と民衆 流行を追わんとする傾向 マーカンティリズム 独創の競争 古典美への接近 鈴木春信 銀鼠 背景の問題 鳥居清長および喜多川歌麿 女体美の追求と歌麿の披露 局限的契機の問題 『新メルジーネ』 二重の採光と春藤写楽 浮世絵版画の末期
59 結語 引導の言葉 回顧と復活、認識と脱離
『徳川時代の芸術と社会』について 野間光辰
一冊の本
注解(一) 古川久
注解(二) 人名・書名 浅野晃
あとがき 古川久

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