- 著者 山折 哲雄
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2010年03月25日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 208
- ISBN:
- 9784044094201
愛欲の精神史3 王朝のエロス
- 著者 山折 哲雄
- 定価: 円 (本体 円+税)
- 発売日:
- 2010年03月25日
- 判型:
- 文庫判
- 商品形態:
- 文庫
- ページ数:
- 208
- ISBN:
- 9784044094201
光源氏の無性化する性と「色好み」、奔放な性愛のはての愛欲の落魄を描く。
『とはずがたり』に描かれた愛欲の世界とその果ての救済のかたちを探る。後深草院二条をめぐる5人の男との愛の呪縛と遍歴、これと対比される待賢門院璋子の野性化する奔放な性愛、やがておとずれる愛執の落魄と鎮魂。過剰な性愛の果ての浄土往生への願い、西行を追慕する漂泊の旅、女人出家の懺悔・滅罪について描く。文庫化にあたり、愛憎関係を救済する『源氏物語』の宗教性と無常の観念などを論じた2篇を増補新訂。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
もくじ
文庫版まえがき
1 『とはずがたり』のエロス
第一章 奔放な愛の遍歴
第二章 性愛の豊饒を生きた女人
第三章 落魄・鎮魂の旅
2 『源氏物語』のエロス〈文庫版補遺〉
第一章 『源氏物語』と無常愛
第二章 『源氏物語』の宗教性
あとがき
1 『とはずがたり』のエロス
第一章 奔放な愛の遍歴
第二章 性愛の豊饒を生きた女人
第三章 落魄・鎮魂の旅
2 『源氏物語』のエロス〈文庫版補遺〉
第一章 『源氏物語』と無常愛
第二章 『源氏物語』の宗教性
あとがき
「愛欲の精神史3 王朝のエロス」感想・レビュー
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1と2は未読だが、「とはずがたり」ときいて、「有明の月」の密教的エロスを期待したのだけど、そういうのじゃなかった。2015年04月25日1人がナイス!しています
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源氏物語目当てで読み始めたら「とはずがたり」が凄かった。母、自分、天皇、親王とドロドロに絡み合った人間関係。元寇の脅威に震え上がっている時期でも女性は逞しくて恋のことばかり。なんかそこまで夢中なのが羨 …続きを読む2012年02月03日0人がナイス!しています
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王朝のエロスと題にはあるけれど、当時の後宮の内情を描き出す訳ではなく、踏み入った印象はありません。とはずがたりの二条に関しては、白河法皇と孫の鳥羽天皇の両方に愛された待賢門院璋子の人生となぞらえた見方 …続きを読む2010年04月02日0人がナイス!しています