中国歴史伝奇小説の傑作、ここに開幕!
唐の長安に遣唐使としてやってきた若き天才・空海と、盟友・橘逸勢。そこで二人は、役人・劉の屋敷に取り憑いたうえ、徳宗皇帝の死を予言した、妖しい猫の化け物と対峙することに……。
唐の長安に遣唐使としてやってきた若き天才・空海と、盟友・橘逸勢。そこで二人は、役人・劉の屋敷に取り憑いたうえ、徳宗皇帝の死を予言した、妖しい猫の化け物と対峙することに……。
※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。
沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一 が含まれている特集
「沙門空海唐の国にて鬼と宴す 巻ノ一」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です
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やはり夢枕獏は面白い!まだ巻ノ一での物語は序盤ですが、のっけから妖物が現れるし、空海と橘逸勢の掛け合いが、陰陽師の安倍晴明と源博雅のようで微笑ましい。またシルクロードの起点ともされる長安の都は想像する
やはり夢枕獏は面白い!まだ巻ノ一での物語は序盤ですが、のっけから妖物が現れるし、空海と橘逸勢の掛け合いが、陰陽師の安倍晴明と源博雅のようで微笑ましい。またシルクロードの起点ともされる長安の都は想像するだけでもワクワクする。それを6年の歳月をかけて超巨大セットを組んでまで作られたというから、チェン・カイコー監督はやはりすごい!映画公開の前に読まねばです。このまま巻ノ二へ進みます。
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久しぶりの夢枕獏作品は大作の空海もの。空海が遣唐使として渡った中国を舞台に繰り広げられる伝奇小説。仏教感を基礎とした宇宙観、妖術の要素も上手くしのばせながの、同氏の陰陽師シリーズが好きな方なら、間違い
久しぶりの夢枕獏作品は大作の空海もの。空海が遣唐使として渡った中国を舞台に繰り広げられる伝奇小説。仏教感を基礎とした宇宙観、妖術の要素も上手くしのばせながの、同氏の陰陽師シリーズが好きな方なら、間違いなく楽しめそう。物語はまだ始まったばかり。先が気になる、気になる!日中合作の映画、染谷将太の空海も見てみたいな。巻ノ二へ!
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あさひ@WAKABA NO MIDORI TO...
2020年11月03日
134人がナイス!しています
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疫病神シリーズ(桑原・二宮)を彷彿させる空海と橘逸勢の掛け合い。二人の会話がテンポよくストーリー展開のリズムがとてもいい。舞台となる長安は今でいうグローバル化した都市の位置付けで、街や人々の様子を描写
疫病神シリーズ(桑原・二宮)を彷彿させる空海と橘逸勢の掛け合い。二人の会話がテンポよくストーリー展開のリズムがとてもいい。舞台となる長安は今でいうグローバル化した都市の位置付けで、街や人々の様子を描写した文章は非常に活き活きしている。4冊シリーズの1冊目として、物語を牽引するであろうネタがどんどん登場する。伝奇小説らしく展開の方向性はまったく想像がつかない。そういえばストーリーの一片を挿入画として表現するページがある。個人的に馴染みがない長安を目で理解できて非常に良い。夢枕氏の作品を読むのは本当に久々だ。
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119人がナイス!しています
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