日本的霊性 完全版

日本的霊性 完全版

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

試し読みをする

※電子書籍ストアBOOK☆WALKERへ移動します。

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2010年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784044076030
label

日本的霊性 完全版

  • 著者 鈴木 大拙
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2010年03月25日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
480
ISBN:
9784044076030

禅の境地を自由自在に飛び回る達人・大拙の代表作!

昭和19年、鈴木大拙は軍部が宣揚する日本精神に対抗して日本的霊性を唱え、本書を著した。大拙は精神の根底には霊性(宗教意識)があると主張。鎌倉時代の浄土系宗教と禅宗を重視した。念仏や禅の本質を生活と結びつけ、わかりやすい言葉で読み解き、日本人が持つべき心の支柱を熱く語る代表作。大拙は戦後、長文の序を付け再刊し、霊性の主張を本格始動した。本書はこの2版を底本とした〔完全版〕。解説・末木文美士 昭和19年、鈴木大拙は軍部が宣揚する日本精神に対抗して日本的霊性を唱え、本書を著した。大拙は精神の根底には霊性(宗教意識)があると主張。鎌倉時代の浄土系宗教と禅宗を重視した。念仏や禅の本質を生活と結びつけ、わかりやすい言葉で読み解き、日本人が持つべき心の支柱を熱く語る代表作。大拙は戦後、長文の序を付け再刊し、霊性の主張を本格始動した。本書はこの2版を底本とした〔完全版〕。解説・末木文美士

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

もくじ

凡例

第二刷に序す

緒言
日本的霊性につきて

第一篇 鎌倉時代と日本的霊性
一 情性的生活
二 日本的霊性の自覚

第二篇 日本的霊性の顕現
一 日本的霊性の胎動と仏教
二 霊性
三 日本的霊性の主体性

第三篇 法然上人と念仏称名
一 平家の没落
二 浄土系思想の様相
三 念仏と「文盲」
四 念仏唱名

第四篇 妙好人
一 赤尾の道宗
二 浅原才市

第五篇 金剛経の禅
一 まえがき
二 般若即非の論理
三 「応無所住而生其心」
四 三世心不可得(一)
五 三世心不可得(二)
六 禅概観

付録 新版に序す
注釈
解説  末木文美士

「日本的霊性 完全版」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 難解な内容で、何度も読み返しながら読んだので時間がかかってしまいました。精神と言うと物質の反語となって二元論となってしまうので、それを超越した霊性を考えしかも日本固有のものを考察してますが、難しい。4 難解な内容で、何度も読み返しながら読んだので時間がかかってしまいました。精神と言うと物質の反語となって二元論となってしまうので、それを超越した霊性を考えしかも日本固有のものを考察してますが、難しい。4章の妙好人は面白かった。才一の詠う念仏がなぜか心に沁みてきます。第五章は超難解でほとんど理解できませんでした。 …続きを読む
    to boy
    2016年04月17日
    22人がナイス!しています
  • コロナ禍の中、「苦から救済する」仏教の教えは、祈りと言葉で日本人の精神的支柱になりうるのではないかという問題意識の下、読み始めました。解を求める浅はかさを大拙先生になじられているように感じながらも、愚 コロナ禍の中、「苦から救済する」仏教の教えは、祈りと言葉で日本人の精神的支柱になりうるのではないかという問題意識の下、読み始めました。解を求める浅はかさを大拙先生になじられているように感じながらも、愚直に読み進めた所、第5章で次の言葉にでくわしました。「(他人に迷惑をかけないという前提の下)結果が自分にとってどういうことになるかは気にせず、働くことそのことに意識の全力を傾注するのが大切。」所謂、無功徳無報償の行動です。「大地に根ざす、超個、即非の理」より無功徳が、私の心にピタリときて、勇気を貰いました。 …続きを読む
    koji
    2020年04月17日
    18人がナイス!しています
  • 戦時中に執筆した大拙はすごい。止むに止まれぬ想いを感じた。これはすごく遠回しな戦争批判。天皇を神とした国家主義な神道への批判だ。禅と浄土とゆう日本のガラパゴス仏教が生まれたが、日本人に浸透するまでは時 戦時中に執筆した大拙はすごい。止むに止まれぬ想いを感じた。これはすごく遠回しな戦争批判。天皇を神とした国家主義な神道への批判だ。禅と浄土とゆう日本のガラパゴス仏教が生まれたが、日本人に浸透するまでは時間が足らずに、国家主義神道へのアシストになり天皇と英霊を信じて戦争へと突き進んでいった日本人の姿が大拙にはたまらなかったことだろう。良くも悪くも島国ディフェンスによって日本人が長い間外敵とは無縁であったために精神が育ったなかった。大地に叩きつけられて霊性があり、大地性が必要だと繰り返している点に感銘を受けた。 …続きを読む
    nomak
    2020年09月23日
    16人がナイス!しています

powered by 読書メーター

この著者の商品

最近チェックした商品