或るろくでなしの死

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2011年12月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784048739870

或るろくでなしの死

  • 著者 平山 夢明
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2011年12月22日
判型:
四六判
商品形態:
単行本
ページ数:
256
ISBN:
9784048739870

その一線を、超えるべし。狂気の淵にたたずみ惑う人間たちの”その瞬間”。

震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……7人の人間たちが迎えた、決定的な“死の瞬間”。異能・平山夢明が魅せる狂気の淵に、決して飲み込まれるな! 驚愕の傑作短編集。 震えながら、戦きながら、そうとは知らずに……7人の人間たちが迎えた、決定的な“死の瞬間”。異能・平山夢明が魅せる狂気の淵に、決して飲み込まれるな! 驚愕の傑作短編集。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

おすすめコメント

なまぬるい
世の中に毒を。
やっぱり平山さんは
僕たちのヒーローです。
──道尾秀介氏

ごめんなさい、
ごめんなさい、
ごめんなさい。
平山さんを読むと、
なにかに謝りたくなる。
泣くほどに。
──辻村深月氏

「或るろくでなしの死」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 「或るろくでなしの死」はダイナーと世界観が地続きな感じがした。あと「或る愛情の死」はイイ。子供を描くといいんだよなぁ。 「或るろくでなしの死」はダイナーと世界観が地続きな感じがした。あと「或る愛情の死」はイイ。子供を描くといいんだよなぁ。
    澤水月
    2012年01月24日
    74人がナイス!しています
  • 死をテーマにした、題名の通り、様々なろくでなしの末路や挙句を描いた短編集でした。悲惨、陰惨、酷薄なんていう言葉を並べたくなるような、本当に低俗で卑猥卑小な人物の死に方であったり、ただただ理不尽が描かれ 死をテーマにした、題名の通り、様々なろくでなしの末路や挙句を描いた短編集でした。悲惨、陰惨、酷薄なんていう言葉を並べたくなるような、本当に低俗で卑猥卑小な人物の死に方であったり、ただただ理不尽が描かれているだけであったり、もう一度読みたいと思えない物語ばかりなのに、ひきつけられてしまう。爽快感からは程遠い、ストレスがたまるような内容なのに、どこか滑稽にも思えて読み進められてしまうのでした。 …続きを読む
    R
    2017年10月18日
    72人がナイス!しています
  • 市井の、又は少し狂った人達の不条理な死を書くのが素晴らしく上手い。「死はどの人間にも平等に訪れる」が、その残酷な最後の描写には舌を巻く。しかし、平山作品では毎度の事なので少し脇に置いといて。本当に気味が悪いの 市井の、又は少し狂った人達の不条理な死を書くのが素晴らしく上手い。「死はどの人間にも平等に訪れる」が、その残酷な最後の描写には舌を巻く。しかし、平山作品では毎度の事なので少し脇に置いといて。本当に気味が悪いのは、はぐれもの~の無関心な住民達。嫌われ者~の負傷者の持ち物(おそらく大金を入れたロッカーの鍵)を奪う救助隊員。ごくつぶし~の人の死を見て、自らの心も死んだと感じながら豊かな家族と過ごす情景。愛情~の病状末期の子供を見捨てる心理。英雄~の命の恩人の狂気と呪いに半世付き合う うんざりさ。以降ネタバレ注意 …続きを読む
    ふかborn
    2014年12月09日
    38人がナイス!しています

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著者紹介

平山夢明(ひらやま・ゆめあき)

1961年神奈川県生まれ。93年よりライターとして活躍。94年にノンフィクション『異常快楽殺人』を発表、注目を集める。
96年『SINKER 沈むもの』で小説家としてもデビュー。2006年「独白するユニバーサル横メルカトル」で日本推理作家協会賞を受賞。10年『ダイナー』で大藪春彦賞、日本冒険小説協会大賞を受賞、吉川英治文学新人賞の最終候補にもなった。
本作は受賞後第1作にして、2年ぶりの新作小説となる。他の著作に『ミサイルマン』『他人事』など。

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