夜会服

  • 定価: (本体円+税)
発売日:
2009年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041212134
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夜会服

  • 著者 三島 由紀夫
  • 定価: 円 (本体円+税)
発売日:
2009年10月24日
判型:
文庫判
商品形態:
文庫
ページ数:
288
ISBN:
9784041212134

上流社会を舞台に繰り広げられる、華麗なる確執の行方は!?

何不自由ないものに思われた新婚生活だったが、ふと覗かせる夫・俊夫の素顔は絢子を不安にさせる。見合いを勧めたはずの姑の態度もおかしい。親子、嫁姑、夫婦それぞれの心境から、結婚がもたらす確執を描く。 何不自由ないものに思われた新婚生活だったが、ふと覗かせる夫・俊夫の素顔は絢子を不安にさせる。見合いを勧めたはずの姑の態度もおかしい。親子、嫁姑、夫婦それぞれの心境から、結婚がもたらす確執を描く。

※画像は表紙及び帯等、実際とは異なる場合があります。

「夜会服」感想・レビュー
※ユーザーによる個人の感想です

  • 三島の長編小説の中では、マイナーな作品の部類に属するだろう。物語の中核をなしているのは、いわゆる嫁・姑問題なのだが、そこはハイ・ソサエティの世界での出来事なので、TVドラマなどとは大いに違った様相を(本 三島の長編小説の中では、マイナーな作品の部類に属するだろう。物語の中核をなしているのは、いわゆる嫁・姑問題なのだが、そこはハイ・ソサエティの世界での出来事なので、TVドラマなどとは大いに違った様相を(本質は変わらないのだが)呈することになる。なにしろ、準主人公(姑)の滝川夫人は、趣味の乗馬(かなりな腕前だ)と、宮様や各国の大使夫人を招いてのパーティに明け暮れているのだから。それにしても三島の描く女はうまい。絢子(嫁)も、滝川夫人も実に鮮やか。ただし、それは歌舞伎の女形が女を観察するかのようでもあるのだが。 …続きを読む
    ヴェネツィア
    2012年07月06日
    198人がナイス!しています
  • 面白かったです。三島の極上エンタメですね。社長令嬢の絢子は滝川夫人に気に入られ、息子・俊男と結婚します。誰もが羨む知的でスポーツマンの俊男ですが、ふと覗かせる表情に不安を感じる絢子を見ているとこちらま 面白かったです。三島の極上エンタメですね。社長令嬢の絢子は滝川夫人に気に入られ、息子・俊男と結婚します。誰もが羨む知的でスポーツマンの俊男ですが、ふと覗かせる表情に不安を感じる絢子を見ているとこちらまで不安になります。滝川夫人との関係も悩みとなり始め、夫婦・嫁姑の不穏な空気を感じずにはいられませんでした。夜会服をきっかけに描かれる結婚の確執は、絢子の変化の物語と言えるかもしれないと思いました。 …続きを読む
    優希
    2016年05月26日
    114人がナイス!しています
  • 滝川夫人に気に入られて彼女の息子・俊男と結婚することになった絢子。そこに待ち受けていたのは華やかな社交界。何不自由なく幸福に満ち溢れた結婚生活だったが、いつしか暗い影が落ち始めてーー親子、嫁姑、夫婦の 滝川夫人に気に入られて彼女の息子・俊男と結婚することになった絢子。そこに待ち受けていたのは華やかな社交界。何不自由なく幸福に満ち溢れた結婚生活だったが、いつしか暗い影が落ち始めてーー親子、嫁姑、夫婦の微妙な確執を描いた極上のエンタメ作品。とても面白く読みました。「滝川夫人みたいな人っているよね」と妙にリアリティを感じました。彼女は自分が抱える寂しさと向き合えない人だったのかな。絢子の嫁とのしての苦しい立場には不安しかなかったけど、最後は大団円。あの一騒動があって、控えめだった絢子は強くなった気がします。 …続きを読む
    青蓮
    2016年08月01日
    97人がナイス!しています

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